旅の空でいつか

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after『Z』,……《1》  ★絵祭り作品掲載★

  1. 2010/05/19(水) 00:21:45|
  2. ★完結★ 『アルファベットの旅人』シリーズ
  3. | トラックバック:0
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A_bytounosan
あいつはまだ、あの鎖を外さない。
鍵はもう渡してあって、数週間が経って。
それでもまだ、
アイツが鎖を外すことはなかった。

(「Touno's soliloquy painting」の遠野さまより、『A』)

本編は《続きを読む》からスタートです!



***************



アイツがうちにやって来たのは、
『Z』たちが街から姿を消した、その翌日のことだった。

『Z』がこの街にいたのは、
たったの2日間だけだった。
けれどその間、彼女たちが『A』に対して見せたこだわりは大きなもので、
だから、あの“検査”をした翌日から、
自分の元に全く姿を見せず、
街の中をいつものように黒服たちと歩いていても姿を見かけることがなかったことに
アイツは、疑問を持ったようだった。

帰ったなら、それでいい。
アイツはそう言って、『Z』たちの足跡を確認しに、
オレの元に来たのだった。


彼女たちはおそらく、帰ったのだろう。
けれど、確かなことはオレにもわからなかった。

だから
確実なこととしてアイツに伝えることができたのは、
『Z』が残していった、2つのものだけだ。

1つは、アイツの首にかかる鎖の鍵。
もう1つは、『Z』の残した書き置きだ。

……いや、書き置きとも呼べない。
『Z』がかつて考えていたという、アイツの“名前”。
オレが『Z』に渡した、あの“庭”の地図の裏に書かれた、
それだけだった。


彼女たちの行方を確認しにきただけだったはずのアイツは
当然、ひどく驚いたようだった。


……本当は。

オレは本当は、その場で、
『Z』が残していった鍵で、
アイツの首にかかる鎖を外したかった。

けれど、なんとなく。
それをしてはいけないような気がしたのだ。


どうして『Z』は、
オレにこの鍵を渡して、
何も言わずに、去って行ったのか。
自分でこの鍵を使わずに、去って行ったのか。

もちろんオレには、
たしかなことはわからないけれど。

けれど、
「いいからまずそれ外せよ」とは、
言ってはいけないような気がしたのだ。


アイツはその日、
『Z』が残した2つのものを確かに受け取って、
けれどまた、あの大屋敷へと、帰っていった。


『Z』はアイツに、キッカケを与えた。
自由に、なること。
それから、
記号ではなく、名前を持つこと。

そのキッカケをたしかに、アイツは受け取ったのだ。


……けれど。


『Z』がこの街を去って、
鍵と、紙切れを受け取って数週間経ってなお、
アイツが、その首からあの鎖を外すことはなかった。



***************



あいつはまだ、あの鎖を外さない。

鍵はもう渡してあって、数週間が経って。
それでもまだ、
アイツが鎖を外すことはなかった。

結局“ミスター・ビッグ”からは、
アイツを正式な息子にする、といった話がされることはなかった。
それでも、なお。


けれどアイツの中では、
たしかに、大きな変化があったようだった。

月が変わって、
“ミスター・ビッグ”の息子になる、という話も
どうやらされないらしいことがわかって、
いつの間にか、黒服たちと一緒になって、街を歩くこともなくなって。

……それからあいつは、
ついに、やっと、
あの“庭”に顔を出すようになったのだ。


「すごいな。よく、あんなになったな。」

数日前の夜、
アイツはそれを言うためだけに、うちにやってきた。
それを聴いて大喜びしたのは、
当然と言えば当然かもしれないけれど、
オレよりもむしろ、エレンの方だった。

「今はね、まだ寒いからあんな感じだけど、
 春になったら、もっともっとすごいんだよ!」

そして「一緒に行こう」と言ったエレンに、
けれどあいつは、少し、困った顔をしただけだった。


エレンの言葉に答えることなくアイツが帰っていったあと、
「アイツは一人であの庭に行きたいんだろう」と、エレンとは話し合った。
「きっといろいろ、あるんだろ」と、エレンとはそんな話をした。

実際アイツが庭に行くのは、
オレが仕事をしている時間。
エレンは学校に行っている時間だ。


あの場所はアイツにとって、特別な場所だった。
オレはそれを知っている。

けれど9年前、
アイツからそれを奪ったのは、オレだったから。
だから今回は、アイツの邪魔はしたくない。せめて。
そう思う。



***************



アイツが何を思っているのかは、わからない。

オレたちのところに来ることもほとんどなくなって、
けれどおそらく、毎日のように、あの場所には通っていて。

そんな日々が、2ヶ月ほど続いた。
街にも本格的な冬の厳しさがやってきた、そんな時だ。


ある日あいつは、
ついに、首輪を外した姿で、おれのところにやってきた。


エレンはもう、寝ている時間だった。
だからアイツの訪問は、
数年前と同じように、聞こえるか聞こえないかわからない、
それほどに小さなノックの音とともにやってきた。

もう、具のほとんど残っていない夕食のスープの残りを温めなおして、
アイツに出してやった。


アイツが、鎖を外した。
とうとう、
自分で、選んで、外した。


聴けばアイツは今後、
街の外にだって、自由に出られるらしい。

本当だったらワインでも開けて、
もう随分と冷え込んでいたからホットワインにして、
エレンのことだって起こして来て、祝ってやりたいところだった。
酒屋が既に閉まっている時間なのが、
残念で仕方がなかった。


オレは大喜びしたけれど、
けれどアイツはあまり、表情を動かさなかった。

「まだ、よくわからない。」

アイツは、そう言った。


何がわからないんだ!
オレには、わからない、とアイツが言ったそのことの方がわからなかった。

けれど実際のところ、
アイツは本当に、よくはわかっていないようだった。

9年以上もの長い間、アイツを縛っていたはずのあの鎖を外しても、
それでもアイツの表情を見る限りでは、
アイツは、自分にどれだけ大きな変化があったのか、
ほとんど、わかっていないようだった。


そんな様子のアイツを見ていて、オレは思い出す。
去り際の『Z』から聞いた、
“ミスター・ビッグ”が言っていた、という言葉だ。

鎖を外す鍵を手に入れても、『A』がそれを選ぶことはないだろうと、
そんな言葉だ。


オレは。

アイツがもし、自分の手でその鎖を外すことがあったなら、
それはつまり、「ちゃんと選んだ」ということなのだろうと、思っていた。

でも、
違うのかもしれない。

だってコイツは、わかっていない。
それを外すということが、どういうことなのか。

それは、
自分のことを自分で決めることができるようになる、ということだ。
誰かに支配されたり、
強制されたり、
自分の身体や感情といったものを、
値段にしたり、何かの条件として行使されることがない、ということだ。


それはオレたちにとっては、
多くの人間にとっては、当たり前のことだ。

もちろん、
それがイイコトばかりでも、ラクなことばかりでもないことは、
オレだって知っている。

自分で何かを選んだ時、その代償は、
全て自分や、自分の大切なモノのところに訪れる。

自分で考えて選ぶことは、困難なこともある。
値段としても、条件としても換算できない中で
何かを選ぶこと。
それは、ひどくツライこともある。

でも、そういうもののはずだ。
だってそうでなければ、
選んだことでやってくる喜びだとか嬉しい気持ちだとか、
そういうものだって、
本当に感じることなんて、できないのだろうから。


でも、そうだ。
オレは考える。

『A』はそれを、知らないのだ。
そのことを、知らないのだ。

おそらくそんなこと、
誰からも教わることはなかっただろう。

『A』がこの街に来たとき、
そうだ、コイツはまだ、たったの8歳かそこらで。

「買われる」前にいた場所のことは覚えていても、
それよりも前のことなんて、覚えていないはずだ。
そうだ、それは『Z』も言っていた。

だから、わからないのだ。

自分が支配されること。
自分の人生が、自分のものではないこと。

それがどういうことかを知ってはいても、
それがとても「みじめなこと」だと感じはしても、
けれど“そうじゃない状態”を、
コイツは、知らない。


だから。

たとえ首の鎖を外したのだとしても、
『A』が本当の意味で、『自由』になることを選んだのだと、
そう考えることは、できなかった。


“ミスター・ビッグ”が言ったというその言葉の意味が、
少し、わかったような気がした。

それに、そうだ。

それがどういうものだかを知っている道を選ぶのなら、
たとえ困難でも、それは“不可能”ではないけれど。
けれど、
それがどういうものかも知らない、未知のものであればあるほど、
たとえ、それがどれほど魅力的に思えても、
その道を選ぶことは、難しい。

だって、「変わる」ことは「怖い」ことなのだ。

未知であれば、あるほど。
明るく思えるものであれば、あるほど。


そこまで考えて、
だからオレは、一度感じたこの嬉しい気持ちを
どう、伝えていいのかが、わからなくなった。

わからない。
そう言ったアイツの気持ちが、あまりにもリアルすぎて。

「……でも、それでもオレは、嬉しいよ。」

本当に、すごく、すごく。
嬉しい。


結局、言葉にできたのは、それだけだった。

たとえ、今は
自分のした選択がどんなものなのか、わかっていなかったのだとしても。

でもこの選択は、間違ってない。
絶対に、絶対に。

そう思うから、
だから、「嬉しい」と思う気持ちも、本物で。

それだけは、伝えたかった。
伝わって欲しかった。


オレの言葉を聞いたアイツは
少しだけ、考え込むような顔をして。

……その日はそのまま、出て行った。


オレの気持ちが、思っていることが伝わったのかどうか、
それはわからなかった。



***************



アイツが、
何を思って、何を感じているのか。

けっきょく、わからないままに時は過ぎて、
けれど、表面的な変化だけは、訪れた。


鎖を外して数日後、
アイツは、大屋敷を出た。

街からは出て行かない。
大屋敷から離れた住宅地、つまりオレたちの家の近くにアイツは、
小さな、部屋を借りた。

その変化には。
オレももちろん、エレンも大喜びした。

大喜びしたオレたちはすぐさま、
アイツの部屋に遊びにいった。

見事なまでに、殺風景な部屋だった。
部屋に備え付けの家具以外のものと言えば、
決して大きくはない鞄に、洋服が詰められている、
それだけだった。


「餞別にって、爺から金をもらった」
アイツはそう言った。
信じられないような金額だった。
そしてアイツは続けて、
「……元は、あいつが置いてった金らしい」とも言った。

あいつ。
『Z』のことだ。

彼女がどうしてそんな大金を持っていたのか、
そしてそれがどうして“ミスター・ビッグ”に渡されていたのか、
それはオレにも、アイツ自身にもわかっていないようだった。

アイツはそのプレートを見て、何やら考え込んでいる。
無言でただ、見つめている。

そんなアイツのことを見やってオレも無言になっていたのだけれど、
けれどエレンが、
そんなオレたちの様子は全く気にせずに、言った。

「ねぇ、一緒にご飯食べよう!」

「私、お腹空いたー!」と、
そうとは思えないほどに嬉しそうにエレンが言うから、
オレは何だか、肩の力が抜けてしまう。

そしてアイツも、エレンの言葉に、うなずいたのだった。



***************



それからアイツとは、
よく、食事を一緒にとることになった。
よく、どころか、
時間が許す限り、夕食は毎日のように、一緒に食べるようにした。

もちろん、オレたちがアイツの部屋に押し掛けるのだ。


鍋だったり皿だったり食器だったりは、
オレたちの家から運んだり、
アイツの許可も得ずに勝手に買って、揃えていった。

当然、礼を言われることもなかったけれど、
特に文句を言われることもなかった。


オレたちが頻繁にアイツの部屋を訪れて、
強引なほどに一緒に夕食をとるようにしているのには、
理由もあった。

部屋を借りて少ししてから、
アイツはあまり、食事をとらなくなったようだった。

オレたちが放っておくとアイツは、
すぐに食事をとらなくなる。

何も食べなければ、
それが身体によくないことくらい、アイツはわかってる。
アイツ自身、わざとそうしているわけではないようだった。

「なんか腹へらなくて。食えない。」

ちゃんと食え、と最初は怒っていたオレたちに、
アイツがぽつりと、もらした。

相変わらず口数の少ないアイツのことだから、
その意味を本当に理解するまでには、少し、時間がかかった。

食事をとる努力は、どうやらアイツもしていたようなのだ。
けれど、それでも、食べられないのだと言う。

それがわかったから、
だからオレたちは、アイツの部屋に通った。
昼は難しかったし、
朝は、アイツが昼近くまで寝ているせいもあって一緒に食事をとることが難しかったのだけれど、
だから夕食だけは、一緒に食卓を囲んだ。


けれどそれでも、食えないこともあった。

食欲だけに任せたら、たぶん、アイツは食事をしなくなる。
でも無理に食べても、吐いてしまうのだ。


どうしていいのか、わからなかった。
こんなに毎日毎日、食えないと言っているアイツの元に夕食を作りにいくなんて、
それも無神経なような気だってしていた。
たぶん、医者に見せた方がいいのだろうということも、わかっていた。

けれど結局オレたちは、
アイツの家に通い続け、
アイツを無理に医者にみせるようなこともしなかった。

アイツは、大屋敷を出た。
けれど、何年も、長い間大屋敷に住んでいたアイツは、
黒服たちと共にいる姿を街人たちに見せていたアイツは、
街中に住居を構えてもなお、
やはり、他の街人からは浮いた存在だった。
それも当然だ。

だからもし、オレたちがアイツの部屋を訪れることがなくなってしまったら。
アイツは、どうなる?
浮いた、どころか、
街人からは避けられている、と言ってもいいほどなのに。

黒服たちが通れば、
オレたちは頭を下げて目を合わせないようにして、
黒服たちとの間に、一線をひく。

その一線は、未だ、
アイツの前にひかれたままだ。

アイツ自身は街中で黒服を見かけても、
話しかけることも、話しかけられることもなく、
けれど、頭を下げることもしない。

とても、微妙な位置にいる。
何がどう微妙なのかと、
明確には説明はできないけれど、たしかに、微妙な空気があるのだ。

だから、オレたちはアイツの部屋に通う。
オレたちは、通い続ける。

アイツは、9年間、オレたちの家に通い続けたのだ。
それを思えば、なんてこともなかった。


アイツとの食事の時には、
オレとエレンの中で、いくつかのルールを決めておいた。

決して、無理はさせないこと。
無理なようなら、吐いてもいい、と思っておくこと。

ただ、アイツが「食べられる」と判断した時には食べられるように、用意はしておくこと。

オレたちにできたのは、それくらいだった。


それからひと月と少しが経って、
街には、とうとう雪が降り出した。
冬がやってきた。


寒さに、外を出歩くことも、外で街人の姿を見かけることも少なくなって、
店は閉める時間を早める頃、
街人の、アイツに対する態度が少しずつ、変化を見せるようになって来た。

最初はあからさまにアイツを避けていた街人が、
依然として、アイツに積極的に話しかけることはないものの、
避けることが、なくなったのだ。

それはおそらく、
黒服たちもアイツに対して特に、何もしないからだろうと、オレは思っていた。

自分たちに対してアイツは「無害」だと、
おそらくみんな、そう判断したのだろう。
街人の順応は、早いのだ。


挨拶をしたり話しかけたりしても、
ろくな反応もできないアイツだったけれど、
一度「無害だ」と判断したアイツに対して、街の人々は
少しずつ、心を配るようになっていた。

最近は寒いけど、あの子は風邪をひいていないかだとか、
ちゃんと食べてるかだとか、
ともかく、ちゃんとやっているのか、だとか、
アイツを気にしている街の人たちの声は、
主に、オレのところに集まるようなカタチになっていた。

街の人たちは、
オレにもう一人、今度は妹ではなくて弟が増えたようなものだと、
そんな風に、捕らえているようだった。

オレにとっては、
それは少し、嬉しいことだった。


ただ、
街の人たちから、一番多く聞かれたのは
アイツの“名前”だった。
街でアイツを見かけても、どう呼びかけていいのかすらわからないから、と。

当然オレは、それに対する答えを持ってはいなかった。


それである日オレは、アイツに尋ねた。

どんな名前が欲しいのか。
どんな名前で呼ばれるのがいいのか、と。

「オレは、お前の名前が何であってもいいと思ってる。
 もうこの際『A』でもいいし、
 『Z』が置いていった名前でも、これからお前が自分で決めるのでもいいだろう。」

けれどオレのその言葉に、アイツが答えたのは
「名前なんてよくわからない。」
という言葉だった。

そのまま続けて、オレはアイツに
誕生日の話もすることになった。

ずっと、聞きたいとは思っていた。
聞きたいと思っていて、ずっと聞けずにいたのだけれど、
名前の話題まで出してしまったあとでは、
誕生日の話だって“今さら”だ、という気がしたのだ。

けれどオレのこの問いにも、
アイツの答えはやはり、「わからない」だった。

「……誕生日がないって、どんな感じだ?
 だいたいさ、お前っていつ年とることになってんの?」

「年齢は、年を越したら、とることになってる。……なってた。
 でも、今はどうなんだろう。誕生日のことも、よくわからないな。」


名前も、誕生日も。
大切なものだ。

オレが、オレ自身のはじまりから終わりまで、連れ添うものだ。
オレの土台だ。
普段は、それを意識することすらないほどに。


「……お前それ、自分で決めてもいいんじゃないか。どっちも。
 名前とか誕生日とか、なくて不便だったり、……不安だったりはしないのか。」


誕生日なんて、生まれれば、それだけでもう、持っているはずのもので。
名前なんて、自分でつけるものではなくて、あたえられるものだ。
本当だったら、あたえられるはずのものなのだ。
あたえられていたはずの、ものなのだ。


だからそれを自分で決めて、
それで、土台のない不安さが消えるとは思えなかった。

けれど、それでも、オレは訊くのだ。
「自分で考えてもいいんじゃないのか」と。

だって、例え今がどうであったとしても、
今の、このままでいいとはどうしても、考えられなかったから。


「そうだな……でも、ずっとそうだったから。
 だから、わからないんだ。
 どうしてもいいと言われても、どうしたらいいのか、どうしたいのか、わからない。」

「……」

たぶん。
オレがした質問はたぶん、ひどく残酷なものだったろう。

コイツにこんな返答をさせたくて、
オレはこんなことを聞いたわけでは、なかったのだけれど。



***************



けれど年を越してから、
アイツには、また、変化がおこった。

白く、白く雪が降り続いて、
人々は家にこもりがちになり、
元々少なかった、街の外との往来も絶える時期になって。

それからアイツは、
街の外に出かけることが多くなっていった。


年を越したから、
だからアイツは、18歳になった。


冬はますます、厳しさを増していく。

そんな季節のことだった。


(to be continued...)

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comment

  1. 2010/05/19(水) 01:06:49 |
  2. URL |
  3. [ 編集 ]
わゎ!!
『A』のお話がww
楽しみにしていました☆

首輪もはずされたのですね。
そして外に出るようになり…と
少しづつ『A』に変化が。
嬉しい気持ちと同時に
『A』に対しての悲しい気持ちがこみ上げてきます…はい。

きっとこれから春様が
書くお話の中でまだまだ分かることが
たくさんありますよね!
私はずっと皆の幸せを願っています。

『Z』も『A』も。
もちろん、一緒に過ごしてきた
3人と1匹も。です☆

執筆頑張って下さい!!
最後の最後まで
心して読ませていただきます*^^*

乱文、長文失礼しましたっ!!

こんばんは。

  1. 2010/05/19(水) 01:15:33 |
  2. URL |
  3. ゆさ
  4. [ 編集 ]
わー、『A』が動き出しましたね!
鍵を外して、お屋敷を出て、街へ出ていくのはとても勇気がいったでしょう。よくやりました、『A』(拍手)vvv
彼が世の中をどう受け止めていくのか、心配ですが興味もあります。
わくわく。

アランのホットワイン、飲みたい…!!
お酒は苦手ですが彼が淹れたのなら飲める気がします。何だかホッとしそうで。。。(^^)

もうあと数話で本当にラストだと思うと、やっぱり淋しいですが
最後まで読ませていただきますネ☆

Re: タイトルなし

  1. 2010/05/19(水) 01:28:04 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
> 夢さん

わゎ!!(←出だしマネしてみましたすみません)
こんばんはー*^^*
最速のコメント、ありがとうございます!!!!

はい、ようやく『A』のターンです。
どうにか彼にも、踏ん張って欲しい……。
首のヤツもなくなって、アランもエレンもいるけれども。
最後は、彼自身。……だと、思います。
んー……。
うん。思われます。

私もふんばります。
夢さんからこうしてコメントを頂けることで、
本っ当に、「うわーーーがんばるどーーー☆」って、思えます*^^*

コメントありがとうございました*^▽^*

Re: こんばんは。

  1. 2010/05/19(水) 01:35:27 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
> ゆささん

ゆささーーーん☆
コメント、ありがとうございます!!
そして、『A』への拍手も!!
さぐりさぐり、ですが、彼も、踏ん張りどころを迎えました。

> 彼が世の中をどう受け止めていくのか
> 心配ですが興味もあります。
……すみません、ちょっとズレたこと言いますが、この表現、とても好きです。
私、ゆささんの言葉遣いのファンなんだと思います。
あぁぁ、ますますコメントありがとうございます!

なんだかんだ、
今回の話を入れて、5話になりました。
予定より増えました……まとめられなくて……。
「閉店セール詐欺」の気分なのです。
何だかすみません……。

もう、書き終えては、いますので。
どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします!!

コメント、ありがとうございました*^^*♪

  1. 2010/05/19(水) 08:53:56 |
  2. URL |
  3. シャチ
  4. [ 編集 ]
本当は全部終わってから感想書こうかと思ってたんだけど(気持ちが溢れすぎてうまく言葉に出来なかった笑)、でもでもどうしてもいてもたってもいられなくて、掃除をサボって出てきてしまいました!

A!!
叫ぶよ何度でも!
A!!!!!

なんかね、ビッグさんの言った、「Aは鎖を取らない」みたいな言葉、すごい残酷だけどとっても的を射てるなと思ってたんだよね。
ていうか、Aはほんとに鎖を取れないんじゃないかと、心配してたんです、すごく。
「知らない」ことを「やる」って、Aにとってはある意味一番酷なことだったんじゃないかと思って。
「今まで当たり前だったものを変える」って、本当に本当に大変だからね。

だから頑張ってくれたAをものすごく尊敬の意を込めて叫びたいんだけど、未だにAを呼べる名前がないということに、ものすごくせつなくなってこうして出てきたというわけです。
Aに名前がないことに、きっと今、わたしアランとタメ張れるくらい憂えてるんで!

そこんとこAくんにヨロシクお伝え下さい!

あ、春のことも応援してますよ~(・v・)

Re: タイトルなし

  1. 2010/05/19(水) 10:54:57 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
> シャチ

お、コメントありがとう☆
君が絵のこと以外でコメント書くのは珍しいんじゃないかと。そういえば。
ようこそ、ようこそ*^^*
君はさぼりのプロだからな☆

> ビッグさんの言った、「Aは鎖を取らない」みたいな言葉
ですよねー。
アレ外した理由はちゃんとあるんだけど、あぁ、書いてないや・v・;
これはそのうち、……また、いつか、どっかで。笑

> 「今まで当たり前だったものを変える」って、本当に本当に大変だからね。
そう思うわー。

> 未だにAを呼べる名前がないということに、ものすごくせつなくなってこうして出てきたというわけです。
ご足労ありがとうございます!ドリカムの『何度でも』って曲思い出した。
あれ名曲!!

> あ、春のことも応援してますよ~(・v・)
あ、うんうん、ありがとう。
このついでのような感じに癒されました。なぜか。

私、あなたの仕事中のエンタメにすごく貢献していると思う。
それは思う。すごくすごく、ポジティブに、いい意味で。
本当にどうもありがとうございます*^^*

  1. 2010/05/19(水) 21:06:26 |
  2. URL |
  3. びたみん
  4. [ 編集 ]
ついに鎖が外れたのですね!!!
うわあああんよかったぁぁぁああっ!!
でもご飯が食べれないなんてもう心配です・・。心配すぎます・・。

A君に早く名前がつくといいなぁ。
名前がないとアイデンティティが確立できませんよね。不安になっちゃいますよね。ダメだ感情移入しすぎて涙でそうです・・。ぐすん

いつも素敵なお話をありがとうございます!!ますます全力で応援していますーーっ

Re: タイトルなし

  1. 2010/05/19(水) 21:31:54 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
> びたみんさーん!!

こんばんは!!コメントありがとうございます*^^*

そうですね……私は
●おいしいご飯を食べることが人生で一番のしあわせ
●食べることは生きること!!
くらいに考えている節もあるので、
喰えないとか……我ながらゴメンなさいです。
(いや、でもそういうのって、あると思うのです。)

うわぁ~いびたみんさんからの全力の応援、頂いちゃいました!!
私も全力返し☆ で、びたみんさんを応援しているのですよー♪

コメント、ありがとうございました*^▽^*

  1. 2010/05/20(木) 00:15:36 |
  2. URL |
  3. tama
  4. [ 編集 ]
Aの鎖が外れた!よかった!!
と思ったら、そうか・・・一筋縄ではいかないのですね(涙

春さんの深い人物設定に改めて感服いたしました!
自由という概念のないAがどんな風に幸せを見つけていくのか、見つけられるのか、
見守らせていただきますー!

Re: タイトルなし

  1. 2010/05/20(木) 00:38:56 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
> tamaさま

コメントありがとうございます*^^*
深い……のかどうかはアレですが、でもでも、ありがとうございますっ☆☆
どうぞ、本当にゆるく、ぬるい目で
見守ってやって下さいませ。。。

あ、私、さっき携帯からtamaさんのブログ遊びにいってコメントしそびれてるので、
ちょっと今からお邪魔しますね☆
そちらでも、どうぞよろしくです*^^*

コメントありがとうございました☆

  1. 2010/06/10(木) 23:28:28 |
  2. URL |
  3. 遠野秀一
  4. [ 編集 ]
こんばんは、
ホットワインが気になって仕方ない遠野です。

酒はあまり詳しくないんですよ。
とりあえず体が受け付けるモノだけ飲む人なのでw
安い日本酒とかワインは嫌いです。
チェーン居酒屋に置いてあるのは結構駄目だったり。
でも、土産とかの日本酒はいいモノが……

……って、酒の話ばっかりだwww

Aは自分の意思で鎖を外すことを選びましたね。
それは自分自身の意志なのか、
それともZに対して何かを感じたからなのか。
とにかく、A自身がようやく動き出しましたね。

これからの彼の行動に目が離せませんね。

Re: 遠野秀一さま

  1. 2010/06/11(金) 00:57:08 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
あぁぁ、こんばんは!
コメントありがとうございます*^^*

> ホットワイン
これは完全に私の趣味でした。笑
赤です。うまいです。
ワイン自体にもよりますが、好き嫌い別れますが、
す、好きです……!!

酒の話。
いいと思います!笑

コメントありがとうございました☆

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