旅の空でいつか

ご訪問いただき、ありがとうございます
はじめましての方は、メニューの「はじめに。」や「作品一覧。」をご覧ください。
記事内容の無断転載は厳禁ですが、リンク&URLの転載はフリーです。ご一報いただけると嬉しいです☆
ブロとも申請は歓迎です☆
みなさま、どうぞ楽しんでいって下さいね*^^*

スポンサーサイト

  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

逃がす

  1. 2012/08/18(土) 22:57:12|
  2. ★完結★ 『逃げる黒』
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
※作品一覧はコチラです


みなさまこんばんは、春です。
めずらしく早めのペースですが、『逃げる黒』更新です。

最終話ですー!

 ※1話目はコチラです
 ※2話目はコチラです
 ※3話目はコチラです
 ※4話目はコチラです
 ※『ハミングライフ』はコチラあたりです

読んで頂いているみなさま、ありがとうございました*> <*

短いくせに、なんだか「やっと書けた」という感じ。
書きにくい話でした……。


関係ないですが、来週はちょっと遅めの夏休みですー☆
寝台列車で四国へ入り、うどんと小豆島を堪能して岡山へ。
倉敷と桃を楽しんだら、ANAの787さんでばびゅーんと帰宅。です・v・!

香川も岡山も初めて訪れる場所なので、
とても楽しみです*^^*

一段落でもありますし、しばらく更新止まりますが
時々、皆様のところへはお邪魔するかと思いますので……
よろしくお願いしますお邪魔します^^;


ではでは、
《続きを読む》よりおすすみください☆☆



***************


「逃げよう」

ゴミバケツの上に座り込んだ少女の手をとって、スーは言った。
しゃがみ込んで合わせた少女の視線は僅かも揺らぐことはなく
「なに言ってんのおじさん」と言う冷めた感情を雄弁に語っていた。


***


スーが少女と出会ったのは、その町で仕事を決めてすぐのことだった。
仕事の初日、店の裏口にあるゴミバケツに残飯を捨てに行った時のことだ。
1皿ずつはわずかでも、合わせれば大量になる残飯たちを「もったいない」と思いながらバケツの蓋を開けたところで、少女に袖口を引っ張られた。
黒髪、黒い瞳に、黒い肌を持った少女だ。

「それ、ちょうだい」

少女が路上で暮らしているらしいことは、一目でわかった。
久しく櫛を通されていないらしい乱れた髪、汚れた肌と衣服、黒ずみ爪の間まで埃のたまっている指先、異臭。

「……いいよ」

スーが言うと少女は小脇に抱えていた、元はゴミだったのだろう袋を広げた。
中には、他のバケツから集めたらしい“食料”の残骸が入っている。

「ちょっと、待ってろ」

裏口から一度店内に戻って、こっそりと、別の袋を2つくすねてから戻った。
それはどちらも持ち手のついた、清潔なものだ。1つは液状のものを入れても漏れてこない布で作られている。
店では使い捨てのものとして使用されているものだ。少しくらいなくなっても気づかれることはないだろう。

言われた通りに待っていた少女に、それらを差し出す。
それからスーは、自分が捨てようと思っていたものたちと少女の持っていた袋の中身とを合わせて見比べ、
腹に入れたら明確に害になりそうなものとそうでないものを選り分け、
食えそうなものだけを液体を通さないほうの袋に詰めて行った。
それをもうひとつの袋でさらに包んで、少女に差し出す。
袋を受け取った少女は、無言で去って行った。

それが、スーと少女との出会いだった。

その後も少女とスーとは、毎日のように顔を合わせるようになった。
スーが残飯を捨てる時間になると、はかったようにぴったりのタイミングで少女はやってくる。
時間を覚えて、待っていたようだ。
裏口から少し離れたところで、スーが出てくるのを待っているのだ。

少女は初め、無言だった。
黙ったまま少女が袋を広げ、スーは“食料”を選り分け、入れて行く。
袋の中には当初、見境なく漁って来たらしい“食料”が入れられていたが、
スーとの対面が数日続くと少女も選り分けることを覚えたようで
少しずつ、マシなものだけが入れられているようになった。
そんな日々が続いた。

少女に選り分けの能力がついた頃
「さいきんは、お腹がいたくならない」とぽつりと言われた。
声を聞くのは、出会ってから2度目のことだった。

「そうか」

一言だけ答えて、スーは“食料”を渡し、店に戻った。
裏口のドアを閉めて、その向こう側の少女が去って行った気配を確かめてから、そっとため息をつく。
どうするべきか、スーか考えあぐねていた。

***

今では「おじさん」と呼ばれることの多くなった三十路近くの年齢だが、
スーにもかつて、当然、子どもだった時代があった。

生まれた家はそれなりに裕福だった。
父親がいて、母親がいた。
しあわせな家庭だったはずだけれど、その記憶はほんの僅かしかない。
父親が家を不在にすることが多くなり、
そんな中で弟が生まれると、スーの生活は一変した。
弟にかかりきりになった母親はスーを一切かえりみることがなくなり、
笑顔を向けられることも、優しい言葉をかけられることも、抱きしめられることもなくなった。
やがて笑顔は冷たい視線となり、それすらも向けられなくなって
かけられる言葉の数が少なくなり、名前ではなくモノのように呼ばれることが増え
かつて自分を包んでくれていたはずのあたたかい腕は
スーを物理的に傷つけることはなかったけれど、一切触れられることがなくなった。
食事を与えられなくなったのもその時期からで、
母親と弟が寝静まった頃、寝床になっていたキッチンの隅のゴミ箱から、物音を立てないように“食料”を漁るようになった。
年に数度……自分と弟の誕生日にだけは家に戻って来たはずの父親が、
ついに姿をあらわさなくなったのは、スーが9歳の年だった。
その歳の誕生日の夜、スーは家から「逃げた」。

家を出て、体力の続く限りに歩き続けた。
これからどうするのか、だとかいうことは何も考えずに家を出て、
その時頭の中にあったのは「ともかく、遠くへ」ということだけだった。
できるだけ離れた場所へ行きたかった。
床で寝起きしているせいで始終痛んでいた体よりも、空腹よりも、
“かつて家族だった”人間たちの存在を感じてしまうことの方が、スーを苦しめた。
それはスーには切られるように痛いことで
近くにいることには、もう耐えられなかった。

そうしてたどり着いた遠くの町で、スーは暮らした。
少女と同じような生活だ。年齢も、おそらく同じくらい。
路上で寝起きする生活。
時には食べ物や小銭を与えられ、時には暴力を振るわれ、時には傷んだ物を食したせいで腹の痛みや異常な吐き気に襲われ、時には盗んだ食料のせいで追いかけ回された。
ゴミを漁る術はすぐに覚えた。
家でもしていたことだったから選り分けるのに苦労はなかったけれど、最初は随分と抵抗を覚えた。
けれどその行為にもすぐに慣れて、嫌悪感も消えた。

町の人間は冷たかった。そうされるのも当然だと思っていた。
何せ自分は汚いし、ゴミを漁ってゴミを食べて生きているのだから、自身もゴミのようなものだと思っていた。
家での扱われ方だって似たようなものだったのだから、自分はそんなものなのだろうと思っていた。

やがて、裏路地によくあらわれていた大人たちに目をつけられて
“仕事”を与えられるようになった。
人に言えるような内容のものでないことはわかっていたけれど、
言うような相手もいなかったし、
他人よりもまず、自分を生かすことの方がスーには大事だった。

“仕事”をはじめて少しすると、その金で食べる物を買えるようになり、
屋根のある場所を借りられるようになり、
洋服を買ったり、体を清潔に保つこともできるようになった。

その頃から、町の人間の自分を見る目が変わった。
ゴミを食べずにすむようになり、扱われ方もゴミに対するそれではなくなった。
そんな、町の人間たちに絆されてしまったせいで
スーはそれまでにしていた“仕事”を辞めたいと考えるようになった。
「こんなことをしていてよいのだろうか」と思ってしまったのだ。
綺麗に辞められるわけがないということはわかっていたし、
その環境から逃げるには、それまでに手に入れたあらゆる物を捨てる必要があることもわかっていた。
それでも逃げることを、スーは選んだ。

結論から言えば、スーは無事に「逃げた」。
逃げ出した夜、スーは1人の人間に出会っている。
金色の髪に深い青い瞳をした青年だ。
青年は、かつてスーを追いかけ回すことの多かった警衛士の仕事を辞めたばかりの人間で
何の義理もないはずのスーの身の安全をはかるため、動いてくれた。
この時にスーは1つ目の名前を捨て、2つ目の名前をつくった。
2つ目の「ピアス」という名前は、自分でつけた。

青年と、家を作った。
郊外の森の中にあり、近くの村に行くにも若干の不便さのあるその家で
スーは数年を過ごした。
青年と2人きりだったはずのその家には、
青年の友人たちやら、スーを探してたどり着いたという奇特なのっぽの青年やら、少女やらが住みつき始めた。
様々な事情で一時的にそこを住処とする子どもたちも多く、
たくさんの人間との時間を過ごした。

そこでの生活は楽しかった。
物ではなく、ゴミでもなく、人間として生きるために必要なものを
スーはその家で、全て手に入れた。

けれど、その生活も長くは続かなかった。
終わらせたのは自分だった。

家主であった金色の青年が家を出ることを決め、
その後をスーが継ぐことになった。
しかしスーは直前になって、彼らを裏切った。
生家の、もう記憶の底にしか存在していなかったかつての“弟”と再会し、
自分たちが兄弟であることは“弟”にはあかさなかったけれど
その“弟”の望みを叶えるためにスーは動いた。
それをすれば、森の家にいることが難しくなるだろうとわかっていて、
それでも、せずにはいられなかったのだ。
ただの、スーのワガママだった。
自分がかつて、何も考えずに生家を逃げ出したせいで“弟”に不要な苦労をさせてしまった。
その罪滅ぼしのつもりだった。

裏切ることだとわかっていて、スーはそれをした。
だから森の家にはもう、とても戻ることなどできないと思った。
そうしてスーは再び「逃げた」のだ。
本当は返すべきだったのだろうその家の鍵を、スーは今でも大切に持っている。
なくさないよう、常に腰に携帯している小鞄の底に縫い付けて。
小さな鍵だが、それはひどく、重い。

勝手に逃げているだけだ。
けれど逃げずにはいられなくて、逃げ続けている。
追われてなどいないことは知っているけれど、
逃げるのをやめたら、本当にその場所との縁が切れてしまうような気がしてしまって、
だからスーは逃げるのをやめられずにいる。

その家を逃げ出してから、もうすぐ13年だ。
家で暮らした年月の3倍ほどの時間を逃げ続けていることになる。
身体は成長したはずなのに本当に進歩のないことだと、自分でもわかってはいるのだけれど
「逃げる」という行為はもう、スーの身体に染み付いてしまってもいて、
なかなかはがれ落ちてくれないのだ。

逃げている間に、「逃がす」術を身につけた。
行く先々の場所で様々な人を逃がし、
“逃がし屋”などとも呼ばれるようになった。
逃げ続けてきた人生だし、逃げ、逃がすことは
もう自分の業のようなものかもしれないとも思い始めてもいた。

けれど今、幼い頃の自分と同じような生活をする少女を目の前にして、
彼女に対し、どうしたらいいのだろうかと惑っている自分がいた。

いつもであれば「逃げろ」と言っていただろう。
いや、彼女の年齢を考えれば、
もっと具体的に逃げる手段と場所を提示するか、
もしくは手をひいて、逃げる手伝いをしていたかもしれない。
逃げる方法は熟知していたし、
子どもたちの逃げ場所についての情報は、
かつて自分を助けた金髪の青年がそんなようなものを作ろうとしていたのだと知っているせいか、
行く先々で、自然と入手するクセもついてしまっていた。

「逃がす」には本人の意思を確認する必要があって、
それをするのがスーは苦手だったけれど、
それでもいつも、なんだかんだとやって来た。

それが今回できないのは、彼女の容姿のせいだった。
黒髪・黒目・黒い肌の彼女は、この国では「人間に準ずる」存在としか認識されていないから、
国で施されている各種の支援策から、はじかれてしまっているのだ。
スーの知っている情報では手が回りきらないかもしれない。
だからどうしたものかと、惑っているのだ。

(……いや、違うな。これはただの言い訳か)

キッチンで大量の洗い物を処理しながら、スーは延々と考えている。

少女が成人するまで養いきれるほどの財力を、スーは持っていない。
そしてこの国にいたままでは、他者の手を借りることもおそらくできない。
だったら、どうすればいいのか。
スーの持っている情報と、スーのとれる手段とを考えてみれば、
思いつくものの数は限られていた。

この国の中では、おそらくできない。
自分1人の力で彼女を養いきることも、きっとできない。
彼女をどうにかできる環境はつまりこの国の中にも、自分の中にもなくて
だったらどうすればいいのかと考えてみれば、
自分の元いた国の知人を頼ることしか、スーには思いつかないのだ。
それをすることが躊躇われてしまって、どうにも身動きがとれなかった。

「……」

それでも、少女を放っておくこともできなさそうな自分にも気づいていて、
スーはこのところ、迷っている。

***

「お前、いつもどこで寝起きしてんの?」

迷っていたけれど、ともかくは、話しかけてみた。
話しているうちに別の手段が見つかるかもしれない。
そんな、僅かな希望を持ちながら。

会話らしい会話はそれまで、ほとんどしたことがなかった。
それで話しかけられた少女は、初め少しだけ目を大きくして黙っていたのだけれど、
僅かの沈黙の後、応えが返された。

「……6つブロックを行ったさきに、
 もう、だれもすんでないアパートがあるの。そこにいる」

「家族は?」

「むかしはいた。今は、もういない」

少女から返ってくる応えは簡潔なものばかりで、
会話というほどの会話が成立しているのかはわからなかった。
それでも、スーは続けた。

「そのアパートには、他の人間も住んでんの?」

少女は少し考え込み、指を折って数を数え始めたが、途中で諦めたらしく
返って来たのは「何人かいる」という言葉だった。

「寒くないか」

「さむい。でも、まだ大丈夫」

「誰か、怖い人とか、イヤなことをする人間とかは、いないか」

「むかしはいた。今は、もういない」

「……そうか」

この、会話とも呼べない言葉の応酬では何の役にも立たない。
それはわかっていたけれど、
その日から先、少女とスーとは、少しずつ言葉を交わすことが増えた。
はじめはスーが話しかけ、少女がそっけない程の言葉で返すだけだったが、
少女の言葉数は少しずつ増えていった。

打ち捨てられたような少女のアパートの設備を聞き出し、
休日にはスーも一緒にゴミを漁って、使えそうな器具を探した。
少女には調理を教え、火の通った食事ができるようにした。
そのアパートに数度足を運ぶこともして、崩れそうな壁の補修などもしてみた。
外れた残骸だけの残っている部屋のドアは修理のしようもなかったけれど、
簡易的なベッドをつくることもできて、床でない場所で寝起きできるスペースもできあがった。

それがキッカケで、アパートに住むほかの住人にもそれらを頼まれ、きいてやったことから彼らとも知り合うこととなり、
足を運ぶ回数も少しずつ増えた。
少女と同じ場所に暮らしていた人間たちは性根の優しい老人たちばかりで
積極的に関わることはそれまでなかったようだが、
幼いスーの存在を喜んで受け入れていたらしい空気があった。

そこでのスーは「なんだか便利な人間」であると同時に、ひどく訝しがられる存在でもあった。
何の目的があって少女に近づいたのかと、いつも視線に問われ、試されている心地がした。

けれどスーが足を運ぶようになって少ししてから、
住人たちが漁って来たゴミを調理し、スーに差し出したことがあった。
日頃何かと世話になっている礼だと彼らは言った。
おそるおそる、といった風に提供されたそれを躊躇いなく食してから
スーは住人たちからも歓迎されるようになった。

「食べてくれるとは思わなかった」と住人たちは言った。
出された食事の衛生状態に不安がなかったわけではないが
それは普段少女が、ここの住人たちが口にしているものだ。
出された食事を断る気など、スーにはなかったし、
自分もかつては同じような生活をしていたのだから、何のこともなかった。

店でもらえた食材に余裕がある時には、それを持って行って、住人たちに振る舞うことが増えた。
誰かの家で誰かと食卓を囲む、というのはスーにはひどく久しぶりのもので、
懐かしい気持ちがこみ上げた。

スーは考えた。
このままでも、どうにかなるのではないか、と。
自分はいつか……おそらく、そう遠くない先にこの町を出るだろう。
また次の旅に出るための金がたまれば、いつでも。
少女の暮らす場所の住人たちは、みな少女を大切に思っているし、
少女自身も、路上にいたままでも生きて暮らしていけるだけの最低限の術をもう身につけている。
食べるものさえあれば、生をつないでいけるのだから、
きっともう、大丈夫だ。
そう思った。


少しだけ気が軽くなった、矢先の出来事だった。


(あれ……?)

いつもの時間になっても、その日、少女があらわれることはなかった。
そういうことは初めてではなかったし、
最近では火を通すことができるようになったせいで食材の保ちがよくなって、毎日食べるものを探しに出なくてもよくなっていたので、
さして気にすることもなかった。
けれどそんな日が3日続いて、胸騒ぎを覚えるようになった。
仕事が終わったら、少女の住処に行ってみよう。
そうスーは考えたけれど、その日はスタッフの急病のせいで、夜の時間も勤務に入るよう言われてしまって
少女のもとに向ったのは、そのさらに翌日の朝方になってしまった。

ただの、自分の心配しすぎなだけで、何もなければいい。
「こんな時間にどうしたの?」と
何でもない顔で不思議がられるのであればいい。
そう思った。

けれどスーは知っている。
甘くない。
守られた環境にない子どもの生活にはいつだって危険がつきもので、
いつ、何があってもおかしくはないのだ。
知っていたはずだった。


スーが少女の部屋に向かうと、
外れたままのドアの残骸の向こうに
ベッドに横たわる少女の足と、付き添うようにしている数人の老人の姿が見えた。

「ニーネ……?」

少女の名を呼んだのは初めてだった。
少女はぴくりとも動かなかった。
スーの声に顔を上げたのは、ベッドの脇にいた老人たちだ。
場所をあけられてスーが近寄ると、
ベッドの上には、傷だらけのニーネの姿があった。

擦り傷、打撲の跡、ところどころ破かれた衣服、
目の周りは、そこも殴られたらしく青あざが浮かび腫れていて、
口の端も切れて、鼻はわずかに曲がってしまっていた。

「……」

ニーネにかけられた薄汚れた毛布は
けれど僅かに上下していて、ちゃんと、息をしているのがわかった。

「……何があった?」

老人の1人が話しだした。
簡単な話だった。
住処から僅かも離れていない裏道で、ニーネがぶつかって来ただとかそんな因縁をつけられて、すれ違った数人から暴行を受けた。
様子に気づいた老人たちが必死に止めに入ったが、力のない老人たちではできる抵抗などたかが知れている。
なかなか暴行はやまず、
騒ぎになって他の住人たちが見物にやって来たところで
やっとその人物たちは去って行った。
2日前の昼前のことだそうだ。

言われてみて見れば、話す老人たちの顔にも腕にも、破れた服から覗く肩にも青痣ができている。

「……」

スーには、言える言葉がなかった。
急いでアパートを出ると、自分の寝起きしている宿に走って
持っているだけの応急処置のための道具たちを抱えて戻った。
20分かそこらの時間だったけれど、寝ていたはずのニーネは目を覚ましていて
「おじさんおはよう」と、何でもない顔で挨拶をされた。
無言のままスーは、ニーネの治療をしていった。

痛みはあれど手足は動くようで、骨も折れていない様子だった。
呼吸にも困難はないようだし、
腫れた瞼の下はひどく充血していたけれど、視力に衰えもないようだった。
必要があれば病院に、とは思ったし
十分に必要のあるケガだとも考えはしたけれど、
ニーネや老人たちはもちろん、スーにも、治療費をまかなえるだけの金銭の持ち合わせはなかった。
この国では、医療に関しての保険の制度がある。
その分、保険のない者が治療を受けるには、ひどく金がかかるのだ。

老人たちにもいくつかの道具をわけて、
別室にいるらしい他のケガ人の治療に使ってもらうよう伝えた。

曲がった鼻は、踏まれた時に折れてしまったものらしい。
老人達が去って、2人きりになった室内で
淡々とした様子で、ニーネが話してくれた。
医学の心得など欠片もないスーには、何もしないで治るのを待つ以外、できることがなかった。

「……大丈夫か?」

腕の擦り傷に薬を塗り込んで、腫れた幹部を冷やしてくれる薬をしみ込ませたガーゼをさらに重ねるようにして包帯を巻いてやりながら、スーは尋ねた。
我ながら間抜けな質問だとも思ったけれど、聞かずにはいられなかった。

ニーネは何でもないことのように「大丈夫」と答える。

「さいきんはいなかったけど、前には、こういうことする人、ここにも住んでいたの」

ニーネは淡々と話す。

「初めてじゃないし、久しぶりだったけど、でも、慣れてたから。大丈夫だよ」

「……そうか」

軽く温め直すだけでいい食事を数食分、鍋に用意してやって
「また来る」とだけ言ってスーは部屋を出た。
その後、他の部屋の老人たちの元に行って
治療の手伝いをしてやりながら、食事は老人たちにも一緒にとってもらってもいい、というようなことや、
言う必要もなかったのだろうけれど、しばらくはニーネの世話を焼いて欲しいことなどを頼んで回った。
老人たちは当然のように、それをすると約束してくれたが
言いにくそうな様子を見せた後で、言われた。

「なぁ、あんた」

「……なに?」

聞き返しはしたけれど、言われることの想像はついていた。

「あんた、旅の人なんだろう。
 次に旅に出る時に、あの子のことも連れて行ってやってくれないか」

「……」

答えられないでいるスーに、老人たちは続ける。

「自分らにできることなら、いくらでもしてやる。
 あの子は、私たちみんなの、可愛い子どもだ。
 でもな、私たちには大した力はないし、先も短い。
 あの子を守ってやることは、私たちにはできないだろうと思うんだ」

「……」

なおも黙っているスーに、けれど老人たちは語りかけるのをやめない。

「何の義理もないあんたにこんなことを頼むのは、
 筋が違うとは、わかってはいるんだ。
 しかし、あんた以外に頼める人間もいない。
 どうかあの子を、ここから逃がしてやって欲しい」

部屋に集まっていた老人たちが頭を下げた。

「……」

それでもスーは答えられなかった。
肯定の言葉も、否定の言葉も。

答えられないまま
ニーネに言ったのと同じように「また来る」と言って、その場を去った。

***

その日から、毎日のようにニーネの元に通った。
ケガのせいでニーネは“食材”を調達しにでかけられなかったから、
店の残り物を運んだり、足りなそうならば買い足したりしながらの通いになった。
毎日のように通ったけれど、スーはやはり、老人たちに答えることができなかった。
老人たちも、もう何も言わなかった。

やがてニーネのケガは回復をみせ、
鼻は僅かに曲がったままだったけれど、触ってももう強い痛みは感じない程度のものになった。
起き上がり、立ち上がり、歩き回ることもできるようになって
それからまた、ニーネはスーの店にもやって来るようになった。

前までの生活に戻った。
けれどもう「このままでもどうにかなる」とは、スーにも思えなかった。
ニーネは回復を見せた。けれど状況は何も変わっていない。
いわれのない暴行を受けることだって、またいつあるかわからないし、
次の時には助かるかどうかの保障もない。
この先、ニーネがもう少し成長すれば、別の形での暴行の可能性も増えるだろう。

「……」

以前出会った、金髪を隠した借金取りの男のことを思い出した。
彼は逃げた。逃げる術を彼も持っていて、だから、大丈夫だと思えた。
大丈夫だということを、スーは知っていた。

ガラス灯地区の女を思い出した。
路上で暮らせたのは運がよかっただけで、本当はもっと危険なのだろうと彼女は言っていた。
彼女の言う通りだ。スーは知っていた。

バーで絡まれた女性を思い出した。
彼女は「かわして生きる」と言っていた。
「かわす」力を彼女は持っていて、「かわす」ことの可能な環境だった。
スーは知っていた。

公園で出会った少年を思い出した。
少年は、身の危険のある場所から逃げた。
逃げられたのは、少年に手を差し伸べたのが運良く、まだ間に合う段階だったからで、
少年が最終的な意味で自分の身を守る選択をできたからで、
彼の両親が非常に理解ある人間だったからだ。
守ってくれる存在を、彼はもう持っていた。
だから、少しだけ強引に背中を押すだけで、彼は逃げられた。
スーはそのことを知っていた。

ニーネはどうか。
考えなくてもわかっていた。

彼女には逃げる術はない。
並外れた運の良さもない。
かわすことのできる力もないし、環境にもいない。
守ってくれる力を持った大人もいない。

老人たちの言葉を思い出した。
「何の義理もない」スーに頼むのは間違っていると、老人たちは言っていた。

かつて、幼かった自分を助けてくれた金色の青年を思い出した。
「何の義理もない」スーを、青年は助けた。
自分を、当時の環境から逃がし
一緒に逃げ場所をつくり、暮らし、守り、育ててくれた。
自分はそうして助けられた。

今まで、何度か考えて来た疑問が頭をよぎる。

自分は助けられた。
助けられた自分は、けれど、誰かを助けたことがあったか?

逃がすことはしてきた。
けれど逃がした後のことは、何もしてこなかった。
自分が何もしなくとも、おそらくは大丈夫だろうと思えたからだ。

ニーネの場合は、そうではない。
逃げたところで、逃がしたところで、その先を用意できないのでは何も変わらない。変えられない。

自分にできるのは、逃げることと逃がすことだけ。

かつて公園で出会った少年に、スーは言った。
逃げろと伝えることと、逃げ場所を与えるのは大人の仕事なのだ、と。

こうも考えたはずだ。
あの少年にもし、庇護者がいなかったらどうだったか、と。
その時は答えを出せなかった。
考えるべき時が来たら考えればいいと思っていた。
わかっていた。考えるしかないのだということ。
そうしてそれが、今なのだということも。

かつて守り育てられ、自分が逃げ出して来た森の家を思った。
追いつかれてはいけないと思い、
けれど自分で願ったことだと言うのに追われていないことが怖くて、
捨てられず、ずっと思っていた家のこと。
そこで暮らした日々のこと。
そこで出会った人たちと、
助けられたこと。

答えはもう、持っていた。

「……」

スーは決めた。


***


その日、いつもの時間にやってきて
暇そうにゴミバケツの上に座り、足をぶらぶらとして遊ばせている少女の手をとって、スーは言った。

「逃げよう」

しゃがみ込んで合わせた少女の視線は僅かも揺らぐことはなく
「なに言ってんのおじさん」と言う冷めた感情を雄弁に語っていた。

「逃げるって、どうして?」

「このままじゃ、ダメだ。
 きっとまた、この前みたいなことがあって、痛い思いをすることになる」

「大丈夫よ、わたし、だって慣れてるもの」

「痛いだけならまだ、いい。
 でも、それだけじゃすまないことになってしまうかもしれない」

視線を合わせたまま、ゆっくりとスーは言う。
真剣に話したつもりだったけれど、スーのその感情はニーネには伝わっていない。
不思議そうな顔で尋ねられた。

「そうなったら、なにかいけないの?」

「……」

即座に答えられないスーに、ニーネは言う。

「おじさんは、逃げろっていうけどさ。
 逃げ場所なんて、あるの? 助けてくれる人なんているの?
 逃げる意味なんてあるのかな」

「……」

スーが即答できなかったのは、答えに窮したからではない。
ニーネと同じような問いをかつて自分も、幾度となく抱いたからだった。
覚えのある疑問だった。
ニーネの姿が、かつての自分に重なった。

自分の時は、言葉にして教えてくれる人はいなかった。
けれど助けられて、知った。
全部教えてもらった。
だから言える。

「逃げる場所は、ある。すごくすごく少ないけれど。
 少ないから、運がよくなきゃたどり着けないけど、でも、
 どこかにはあるんだ、そういう場所も。
 見も知らぬ誰かが、見も知らぬ誰かのために、そんなものつくってくれてんだ。
 だからきっと、意味もある。見つかるよ」

「わたし、そんな場所知らないよ」

「オレが知ってる。オレは、そこからも逃げて来たんだけどな」

「……そこ、とおい? わたしにも行ける?」

「うん。すごくすごく、遠くだ。ここじゃない別の国。
 でも大丈夫、行けるよ。
 そこならニーネも、もう少し大きくなるまで、誰かに助けてもらうことができる」

「それは、すごいね」

ニーネの瞳の色が変わった。
腫れていない方の目を大きくして、聞いている。

「そのために、オレがお前を逃がす。オレが連れてく。
 だから、逃げろ。オレが逃げるのやめるから」

ニーネが少し、迷った素振りを見せた。

「逃げてきたんでしょ? おじさん、いいの?
 それに、おじさんが逃げて来たところなんでしょ?
 いられなくて、がまんできないから逃げたんじゃないの?
 そんなところに行ってもなにも変わらないんじゃないのかな。
 わたしもまた、逃げなきゃいけなくなるんじゃない?」

スーは笑って答える。
もう、仕方がない。決めてしまったのだから。
決められたのだからもう、きっと大丈夫だ。

「いいんだ、オレは。
 逃げて、逃げて、逃げ続けたからな。そろそろ逃げるのにも飽きたし、逃げてる間にオレも大人になった。
 だからとりあえず、逃げるのやめてみることにしたんだ。
 ダメだったら、また逃げればいいだけだ。
 オレは逃げるのは得意だから」

スーは笑顔のまま、続けた。

「それに、きっとニーネは逃げなくても大丈夫だよ。
 あの場所で、ニーネなら。
 もし万が一ダメだったら、その時は、オレがまた連れて一緒に逃げてやる。
 だからとりあえず、逃げよう。
 とりあえず、でいいから、逃げてみないか」

「……ほんとうかなぁ。
 だって、しんじられないよ。どうしてそんな場所があるの?」

「あるんだよ、ニーネ。ニーネが知らないだけで。
 オレも知らなかった。信じられなかった。
 オレも、教えてもらったんだよ」

「髪の毛とか、目とか、身体とか、黒くても平気?」

「髪と目なら、オレだって黒い。
 肌の色は違うけど、国を超えたら、そんなのどうってことないよ。
 向こうの国には、肌の黒い人間も普通に生活してる」

「ふつう?」

スーは頷いて言った。

「ちゃんと屋根もドアもある部屋で、あったかくて美味しいご飯が食べられる。
 突然知らない人に痛いことをされることもなくなるし、
 学校には行けないかもしれないけれど、勉強もできる。
 文字を書いたり、本を読んだり、売ってるものの値段がわかるようになるんだよ」

それを“普通”と呼んでいいのかどうか、スーにはわからなかった。
本当はひどく幸運なことなのではないかとも思ったのだ。
けれど自分の話をきくニーネの頬が少しずつ紅潮していっていたのがわかったので、言わなかった。
ニーネを不安にさせたくなかった。
それが“当たり前”で、自分もそれをできるのが“当たり前”なのだと、ニーネには思って欲しかったのだ。
だから、不安な様子は見せたくなかった。

染まった頬で、ニーネは言った。

「とりあえず、でいいなら……してみても、いいかなぁ」

(あぁ……)

ニーネの、その言葉が聞けて嬉しくて、
ひとまずはほっとして、
スーはしゃがみ込んだまま、目の前のニーネの顔に手を触れた。

「うん。とりあえずで、いいんだ」

伸びて邪魔そうな前髪をどかしてやると腫れた瞼があらわれて、
ニーネに重なるように見えていた、幼かった頃の自分の姿が消えた。

「……逃げられないような時って、嫌でも、来るときは来たりしちゃうんだ。
 だったら、逃げられるうちにとりあえず逃げてみて、
 逃げられなくなりそうになったらまた別の逃げ方考えて、
 いよいよ本当に逃げられなくなったら、
 その時のことは、また、その時に考えればいいんだ。たぶん」

ニーネが小さく笑って言った。

「おじさん、逃げるののプロだね」

こんな笑顔を見るのは、そう言えばこの時が初めてだった。
ニーネはいつでも、悲しそうなそぶりは取り立てて見せなかったし、
いつだって“当たり前”の顔をして飄々としていたから、気にもとめていなかった。
笑うと、年相応の少女に見える。

「そうだな。任せろ。」

だからスーも、笑顔を深めてこたえた。

「……でもわたしをつれて逃げたら、おじさん、あぶない人に見えない?
 だっておじさん、おじさんだし。
 わるい人と間違われて、つかまっちゃうかもしれないよ?」

「あー、それはまずいな」

肌の色も顔つきも違うけれど、髪の色も目の色も同じなのだ。
親子とでも、母親の違う兄妹とでも、遠い親戚だとでも言えば大丈夫だろう。
そうは思ったけれど、
ニーネの様子が可愛らしいので、彼女の話にのってみる。

「まぁでも、オレは逃げるののプロだからな。
 とりあえずこれから行こうとしている場所まで逃げられたら、
 あとはまぁ、なんとかなるよ。
 それに、ずっと逃げてたからもう随分会ってないんだけど、オレのこと覚えててくれたら
 頭下げて事情話せば、それくらいの誤解なら
 なんとかしてくれそうな知り合いも、いるからさ」

スーの手にくすぐったそうにしながらニーネは言う。

「おじさんはそれで、ほんとうに、大丈夫なの?」

そのニーネの様子を見て、思い出す。
昔、あの森の家では少女も一緒に暮らしていた。
今のニーネよりも少し幼い子どもだ。
随分と遊んでやった。自分にも懐いてくれて、可愛かったのだ。
彼女は、ミーチェは今どうしているのだろう。
もうそろそろ、成人を迎えるころではないだろうか。

「おじさんはもう、おじさんだからな。なんとかするさ」

そうだ、それだけの時間が過ぎた。
自分はもう大人なのだ。

「逃げ続けたから、言えることなんだけどな。
 逃げてみて、よかったよ。
 逃げたおかげで、そろそろ逃げるのやめようかなって、やっと思えるようになってきた。
 ……うん。やっぱり、逃げるのには意味があるよ、ニーネ」

ニーネは笑って頷いた。


***


その会話を交わしてから、もう数週間の間、2人はその町で過ごした。
ニーネが旅をするための準備を整え、とりあえずの道程の資金を貯めた。

アパートの老人たちからは、2人が旅立ちを決めたことは
感謝を持って迎えられた。
老人たちと別れることをニーネは惜しんだし、老人たちも「寂しくなる」と言った。
それでスーは念のため、老人たちにも「一緒に行くか」と尋ねたけれど
老人たちからは笑って断られてしまった。
残りの短い時間を、自分達は住み慣れたこの町で過ごすのだと
彼らはすでに決めていたのだった。


「逃げる人」になってからはじめてスーは、他人と一緒に町を出た。
逃がすために、逃げるのをやめた。

最低な逃げ出し方をしてしまったから、
懐かしい森の家の人物たちに会うことを思えば緊張もしたし、
知っている人間が残っていなかったらどうしようかとも思ったし、
そもそも、もう家がなくなってしまっていたらどうしようかという不安もあったし、
なによりも、誰よりも詫びの言葉を伝えたい人間が
すでにその家にいないということも、スーは知っていた。

あの家に無事に帰れたら、
大変なのはきっと、その先だ。
やるべきことが、言うべき言葉がたくさんある。

緊張をおさえられないスーとつないだ手を、ニーネがきゅっと握った。
「どうした?」と顔を向ければ
「大丈夫? おなか痛いの?」と聞いてくる。
たしかに胃は痛くなりそうだったけれど、笑って首を振った。

思えば家主は胃の弱い人間で、しょっちゅう胃痛に苦しんでいた。
今の自分は当時の彼と同じくらいの年齢なのではないだろうか。
気づいて、少しだけ不思議な気持ちになる。
当時彼のことは、もっと大人に見えていた。
彼にだってきっと
今の自分と同じ程度には、自身に対する心もとなさがあったはずなのだと
同じ年になってみて気づいた。

「でも、ほんとうに大丈夫かなぁ」

「大丈夫だってば」

強がって答えるスーに「そのことじゃないの!」とニーネは首を振る。

「だってスー、そのおうちから家出して来ちゃったってことでしょ?
 不安だなー。
 わたしたち、ちゃんとそのおうちに入れてもらえるのかしら」

「心配すんなって。つか、それ以上なんか言われたら本当に腹痛くなりそうだから、
 オレがちょっと落ち着くまでその話は待って」

「えー?」とニーネが首を傾げる。

「……大丈夫だよ」

わからないけれど、信じて、やはり強がって言ってみた。

「大丈夫、オレ、ちゃんと鍵持ってるからさ」

「なんだぁー、それなら安心だね!」

腰の鞄に縫い付けたあの家の鍵を、そっと撫でてみた。
ずっと重く感じていたその鍵に触れるのも、今はなんだか清々しい。
逃げ出してみて、初めての感情だ。

空も青く、高い。

懐かしいハミングでも歌いたい気分で
スーは帰路についた。



***************



おしまいでーす!

ここまでご覧頂き、
ありがとうございました*^^*




※作品一覧はコチラです
スポンサーサイト

<<長い夏休み(うどん件と岡山の話) | BLOG TOP | 逃げる・4>>

comment

  1. 2012/08/24(金) 11:05:42 |
  2. URL |
  3. TOM-F
  4. [ 編集 ]
こんにちは、TOM-Fです。

「逃げる黒」、読ませていただきました。

春さんの小説って、落ち着いているというか、地に足がついている
というか、ともかくずしっときますね。
納得したり、それは違うと思ったり、ちょっと応援してみたり。
五つのお話、それぞれに楽しませてもらいました。

第2話ですか、花街のお話が、いちばん考えさせられました。
一読では納得できず、二読目でようやく、ちょっと分るかもと
思えました。
いずれにしても、登場人物たちに対する春さんの優しいまなざしを
感じられて、いい読後感を味わえました。ありがとうございました。

『真空パックと虹色眼鏡の物語』の連載再開も、
楽しみにしています。

では、また。

  1. 2012/08/27(月) 23:25:04 |
  2. URL |
  3. ゆさ
  4. [ 編集 ]
おつかれ様でした!

うおおーピアスだったーっ生きてたー良かったぁ☆
3話目くらいから「もしかしたら」感はあったのですけども、良かった、ホッとしました(*´▽`*)。
彼の「今」を書いてくださってありがとうございました。すごく気になっていたので…☆
あと、鍵をまだ持っていると知ってもっと嬉しくなりました。
しかも、ハミングも!にゃーその調子だよもう歌ってしまえー♪

スーがどんな顔で(しかも人を連れて)森の人たちに会いに行くのか想像すると、なんかwktkしてしまいます。
たぶん新しい家主は、あの頃と変わらない感じで歓迎するんだろうなって思ったり、とか。。
(そして色々言う人もいるだろうけど^ ^;)

あ、四国旅行、楽しんでこられましたか?(^ ^)
よろしければ後でお話聞かせてくださいませ~☆

Re: TOM-Fさん

  1. 2012/10/02(火) 12:40:22 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
TOM-Fさん、こんにちは!
とととてもご無沙汰しておりました……コメント頂けていたのに、
こうして確認してレスできるのが遅くなってしまい、すみませんでした;_;

> 地に足がついている

…ですかね?!
本人はかなりの妄想族なので、そう言って頂けるのは新鮮な心持ちがします・v・;

どの話も、
すーーーごく書きにくいものばかりだったので
読んで頂けて、こうして感想も頂けて嬉しいです;_;
書いてよかった;_;!!

> 『真空パックと虹色眼鏡の物語』の連載再開

あ、ももももうすぐです…!
予定より1ヶ月も遅くなってしまっていますね。
せっかく季節合わせたのに台無し。爆
またご覧頂けると嬉しいです。

コメントありがとうございました!

Re: ゆささん

  1. 2012/10/02(火) 12:45:18 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
ゆささん、こんにちはーーー!!
すっごい、随分とこちらに来るのが遅くなってしまいました……。

はい、ピアスでした^^;
これを書いていたときは、こう
「今までスッキリできていなかった書いてなかったもの
 書いてスッキリしちゃおう!」フェアみたいなものが私の中で開催されていて
そのくせどうにも書きにくい話ばかりで
どうしてこの人たちはこんな風に……と、書きながら思うばかりでした。

書き終えたらちょっとスッキリはしましたが・v・
ずっと、読んで頂いてありがとうございます*> <*
ハミング〜の時から、ゆささんにはリアルタイムで読んで頂いていたので
感慨深い感じです……*^^*

> 四国旅行

あ、今日記事アップ予定です!
もうこれも一月以上前の話なのですが、せっかくなので……ふへへ^^;

レスがすっかり遅くなってしまい、すみませんでした><。
コメント、ありがとうございました!!

 管理者にだけ表示を許可する
 


trackback


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。