旅の空でいつか

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6章(3);1つの可能性の話

  1. 2012/07/19(木) 21:28:48|
  2. ★完結★ 『真空パックと虹色眼鏡の物語』シリーズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
※作品一覧はコチラです


みなさまこんにちは、春です。
『真空パックと虹色眼鏡の物語』更新しました。

久々に、美咲氏とマサキ氏のお話です。


《続きを読む》よりおすすみください*^^*






***************



「「ただいま帰りましたー!!」」

ドアベルの音と、
私とマサキさんの声とが重なった。

「おかえりなさい……あら、もう真っ黒ねぇ」

閉店時間が近づき、人気のない店内のカウンターでしろさんが言った。
へへへ、と私とマサキさんは笑い合う。

「楽しかった?」

「楽しかったです!
 暑かったし、混んでたけど、やっぱり海って好きです」

「美咲ちゃんが住んでたところは、海がなかったのよね?」

「そうなんです。
 いいところなんですけど、それだけが欠点で。
 川はあったけど、川で遊ぶのも楽しかったけど、
 やっぱり海と川とじゃ違いますしね」

楽しかった。
一泊二日の、近場の海水浴場への小旅行だ。

梅雨を過ぎて、鬱々としていた私の気持ちも随分と晴れて、
気づいてしまった歪みは残ってはいたけれど、
それでも、またいつもみたいに毎日を楽しめるようになった。
マサキさんと裸でくっついていても、もう、ほとんど冷えない。

きっとあの気持ちは天気みたいなもので
晴れたり、土砂崩れみたいになったり、そんなのを繰り返すのだ。
……晴ればかりの天気が続きはしないように、
マサキさんともいつか「もう無理だ」とか「もう終わりにした方がいい」とか
そう思う日は来るのだろうけれど、
少なくともまだ、大丈夫だ。
この2日間は、本当に本当に楽しかった。

「あ、でもマサキさん、ダメでしたよ。
 あんな簡単なナンパにひっかかりそうになるとか、ないわー」

しろさんが出してくれた冷たい水を飲みながら言うと
同じく、出されたグラスを口に向かわせていたマサキさんが少しむっとした表情になる。

「いや、だってあれをナンパとは思わないよ……
 本当に焼きそばのお店の場所知りたかっただけかもしれないし」

「そんなわけないじゃん!
 焼きそばーってあそこでっかい看板出てたしさ、
 それに海の家ってだってあんな一カ所に固まってるんだから、
 近くまで行けばすぐ見つかるに決まってるよ」

「……美咲さんだって、ナンパされてたじゃん。
 ついて行きそうになってたでしょう」

「ち、ちがうよ!
 あれは、だってうまく断れなかったんだもん。
 下手に断ってケンカみたいになったら怖いし。
 だから、近くまで案内してからさぁーっと離れようかと……」

「岩場の方とか、人気もないし、
 行ったらむしろそっちの方が危ないよ。あれはこわかった……戻って来るの遅くならなくてよかったよ」

怖かったのは私のほうだ。
でも、それは言わない。

「うん、早く戻ってくれてよかった。
 助かったし、嬉しかったよ。ありがとうね」

言うとマサキさんは、
むっとした表情を一瞬でひっこめて顔を赤くした。

「いや、うん……何もなくてよかったよ……」

日焼けと相まって、いつもより赤い。可愛い。

「ふふふ、ノロケてるわね。
 わたしそういうの好きよ、もっと見せて?」

「!」

しろさんが言うので、
マサキさんはますます、そして私まで顔が赤くなっていくのがわかる。

「海かぁ。いいわねぇ。わたしたちも行こうかしら」

しろさんが言うと、奥からくろさんが出て来た。

「いいな、海。
 泳ぐのもいいが、あそこはな、周り見てるだけでも楽しいもんな」

「ねぇ。みんな綺麗な色の水着きてて、楽しいわねぇ」

目の保養だな、といって笑い合っている。
不純な夫婦だなと思うけれど、まぁ、いい。

「お二人は、夏はどこかお出かけするんですか?」

しろさんが楽しそうに言った。

「海もいいのだけれど、ほら、最近の夏って、
 なんだか暑すぎるじゃない?
 だから今年は、北海道にでも行ってみようかと思っているの」

「北海道も、場所やら時間やらによってはそう涼しくもないらしいがな。
 こっちよりはマシだろう」

「あぁ、いいですねぇ」

北海道には、昔一回だけ、家族で旅行に行ったことがある。
街中はともかく、少し車を走らせれば、すぐにいろいろな景色に出会える。
大きくて、食べ物もおいしい。

「ね、私たちもさ、北海道行ってみようよ」

「そうだね。広くて気持ちがよさそう」

マサキさんも笑顔で言ってくれるのが嬉しい。

春先に、たくさんの場所に行ってたくさん遊ぼう、と言った私の誘いに
マサキさんは忠実なくらいにのってきてくれている。
こうして、たくさんの思い出が増えて行くのはやっぱり、嬉しい。

私の気持ちを見透かしたようにマサキさんが言った。

「楽しい思い出、いっぱいつくろう」

「うん。いっぱいね」

マサキさんがそう言ってくれることが、
私には一番、嬉しいのだ。


昨日・今日は休みをとっているけれど、
マサキさんは閉店の準備を手伝いはじめた。
これが終わったら、私を家まで送ってくれることになっている。
私も手伝いたいのだけれど、何をどう手伝えばいいのかの勝手がわからないから、とりあえずみんなの動きを見ておいた。
いつかは私も手伝えるように。


くろさんの食器を洗う水音が途絶え、しろさんはあたりを磨き終え、マサキさんが机上にイスの上げられたフロアの床のモップがけを終える、
その頃だ。

しろさんの手が止まった。

「?」

何かに呼ばれたように顔を上げて、
耳を澄ませるようにして、何もない空間に視線を漂わせている。

「しろさん?」

しろさんに声をかけたのはマサキさんだった。
厳しいくらいの表情で、少しずつ顔色を悪くさせて行くしろさんの
突然のただならぬ様子に、緊張感が増す。
厨房からくろさんが出て来た。

「どうした、しろちゃん」

「……」

2人の問いかけにも堪えず、黙ったままのしろさんが
「痛い!」
言って、脇腹を押さえた。
そのまま崩れるようにしてしゃがみ込む。

(え、何? どうしたの?)

一番近くにいたくろさんが支えた。
マサキさんも素早く駆け寄る。
慌てて私も立ち上がってしろさんに近づいた。
しろさんはお腹のあたりをおさえている。
右の脇腹。
たしか、盲腸とかがあるのがそのあたりではなかっただろうか。

「……違うの、大丈夫、“私じゃない”から」

脂汗を浮かせながらしろさんは
誰にともなく言った。

「ドアの外。行って。急いで」

マサキさんが動いた。
くろさんはしろさんを支え、私はしろさんの背中をさすっていたのだけれど、
深呼吸して落ち着こうとしているしろさんの様子を見ていたくろさんに言われて、奥から水を汲んで来ることにした。
水を注いでいる間に、マサキさんがドアを開けるチリン、という音が聞こえた。

ドアの外、としろさんは言った。
何だろう。
わからない。

「おい!!」

ドアの向こうから、叫ぶくろさんの声が聞こえた。
くろさんが叫ぶ声なんて初めて聞いた。
わからない。
わからないけれど、怖かった。

何かを引きずる音が聞こえた。
しろさんとマサキさんの声は聞こえない。
怖い。

緊張しながらグラスを持って戻ると、

「!」

しゃがむしろさんと、それをささえるくろさんの向こうに、
マサキさんと、
マサキさんに抱えられ、だらんと弛緩したような容態のヒロキの姿があった。

(なに……なに、これ……)

もうすぐ真夏の季節だというのに、薄手だけれど、ヒロキはまっくろのコートを着ている。
薄暗い店内で、けれどその真っ黒のコートでも隠しきれない。
わかる。においがする。
コートをぐしゃぐしゃに濡らしている、あれは、血だ。

「美咲さん、イス、ひとつ出して」

動けない私に
「早く!」マサキさんに重ねて言われて、急いでくろさんにグラスを渡し、イスを出す。
できるだけ大きくは動かさないように、そぅっと、マサキさんはヒロキをそこに座らせた。
ヒロキはされるがままで、自分ではバランスをとれずイスからずり落ちそうになっているのをマサキさんが支えた。
急いでしたのだろう、掛け違いになったコートのボタンを外すと、
ヒロキの脇腹にはたしかに、ナイフが刺さっていた。

それを見て悲鳴をあげたのは、私ではなかった。
その声で気づく。
フロアの入り口に、中年の男性が1人、立っていた。
悲鳴はその彼から出されたものだ。
私は震えて、声を出せなかった。

「ヒロキ、なんでこんな」

マサキさんの言葉を遮ってくろさんが言う。

「話は後だ。これは、ダメだ。救急車呼ぶぞ」

「……」

ヒロキが口を動かした。意識はあるらしい。
(そうだ、救急車だ……!)
けれど急いで携帯を取り出した私に
「美咲ちゃん。お水、ヒロキちゃんにあげて」
しろさんはそう、ゆっくりと言った。

救急車が先、と思うけれど、ヒロキがうめき声を上げるので思わずそっちに向かってしまう。
血だ。
血が。
止まらない。

掠れた赤に汚れた手で、ヒロキはグラスを受け取った。
震えながら、けれど自分の手で、ヒロキは水を飲み干して行く。
破れたお腹から水が出て来てしまうのではないかとか、
私はそんなどうしようもないことしか考えられない。
怖い。
どうしたらいいのかわからない。

飲み干したヒロキが言った。

「病院はダメだ。
 絶対、ダメだ。大丈夫」

「大丈夫なわけないじゃない!」

ここで、やっとで声が出た。
震えていたけれど、出た。ダメだ、早く救急車を呼ばないと。

携帯のボタンに伸ばした私の指を、その手をとめたのは
真っ青な顔をしたマサキさんだった。

「なんで止めるの?!」

叫ぶように言ったけれど、マサキさんの手の力は弱まらない。
「いいんだな? 大丈夫なんだな?」
マサキさんに問われたヒロキが、苦笑して頷いた。
頷きながら、動いたせいでうめいて、痛そうに顔をゆがめている。

「なに言って……なんで……?」

掴まれた手が痛い。
怖い。

ヒロキはそれでも、笑いながら「ゴメン、ありがとう」と言った。
マサキさんに対してだ。
掠れた声。

ヒロキの声を聞いたくろさんは
「……」
いいから救急車呼べ、と言うかと思ったのに、黙ったままでいる。
しろさんもだ。

どうして?
これは何?
どうしてヒロキがこんなことに。
救急車は?
だって、血が、あんなに。
ナイフ。
わからない。
怖い。怖い。

深呼吸して、ヒロキが言う。

「……あそこにいる人、マサキさん、お願い。
 ゴメン、こんな迷惑かけるつもりじゃなかったんだ、オレ」

「いいから。わかったから。話は後で」

マサキさんは私の手を離すと、
ガタガタと震えながらフロアのドアにしがみついて座り込んでいる男性の前に立った。

「お、おれ……だって、つい……」

マサキさんは、その男の声を聞いていなかった。
黙ったまま男の頭上に手をかざす。

「ひっ」

殴られるとでも思ったのか、男はぎゅっと目を閉じて身を縮ませたけれど、
マサキさんは殴らなかった。
頭上に手をかざして、そのまま。それだけだ。

「何を……」

それだけだ、と思ったけれど、違った。
しゃがみこんだ男の血走ったような目が、少しずつ虚ろになって、
(なに、あれ……)
そうしてその人の頭の中から、たくさんの羽虫が出て来た。
羽音はきこえない。けれど、何十・何百もの、あれは羽虫だ。
そうとしか見えない。
気持ちが悪い。
その虫たちが、音もないまま
(なに……)
マサキさんの手の中に、吸い込まれて行った。

マサキさんの顔色が少しずつ悪くなって行く。
羽虫をわかせた男性は、目だけでなく体中がからっぽになったみたいに脱力していって、
次第にドアにもたれかかるような体勢になった。
やがて大量の羽虫たちは、全部、マサキさんの手の中に吸い込まれ、消えてしまった。

「マサキさん……?」

男の人よりも、マサキさんの顔色の方が悪かった。
ヒロキみたい。一瞬にして、真っ青だ。

「……」

無言のまま、マサキさんがヒロキを振り返る。

「そのまま、外に」

「いいのか」

ヒロキが頷いて、それでマサキさんも青い顔のまま頷いた。
崩れそうな男を肩に担ぎ出て行こうとするマサキさんに、ヒロキはまた「ゴメン」と言った。
泣きそうな顔だ。マサキさんは答えない。
ドアのベルがまたなった。

「……ナイフ、ここまで抜かないで来たのは正解ね。
 ダメだったら救急車呼ぶからね」

いつの間にかヒロキの傍まで来ていたしろさんが、しゃがみながら言う。
くろさんはどこかから、清潔そうな大量のタオルと消毒液、ガーゼ、包帯やら手袋やら何やらと、一冊のノート取り出して持って来ている。

「本当に、大丈夫ね?」

しろさんが言うのに、ヒロキが頷いた。

「痛いわよ。いい?」

それにもヒロキは頷いた。
「美咲ちゃんは向こう向いていた方がいいかも」と言われたけれど、
目をそらすことができなかった。
何も考えられない程、頭が動いていなかったから。

手袋をはめたくろさんは、ヒロキのそのナイフの刺さった腹のあたりに盛大に消毒液を流しかけ、傷口にタオルをあて、それから
「……!」
ナイフを引き抜いた。
ぐぅ、と低くうめくヒロキの声が小さく響いた。
私は何も言わなかった。言えなかった。

あてがわれたタオルはどんどんと赤くなっていって、
タオルがもう血を吸えなくなるそのたびに、くろさんはそのタオルをビニール袋の中に捨ててしまって、
また新しいタオルをあてがいにかかる。
顔色を取り戻したしろさんは、同じく、手袋をしていて、
店の入り口からフロアまでしたたっている血をふきとっていっていた。
使ったタオルは、同じくビニール袋の中へ。

「……」

ヒロキの座るイスの、その足下にできはじめていた血溜まりをふきとってしまうころには、
くろさんがタオルをあてかえるペースも随分と落ちていた。
ヒロキは変わらずにひどい顔色でぐったりとしているけれど、
それを見るくろさんは少し安心そうな顔だ。
もう一度、ヒロキの傷口に消毒液をかけると、今度はタオルでなく、ガーゼと包帯とで処置をしていった。

その間、私は
何もできなかった。

ヒロキがぐったりとしていて、真っ黒のコートは相変わらず血だらけで、フロア中にはまだそのにおいも残っている。
けれどしろさんもくろさんも、まだ顔色は悪いけれどすでに「いつも」の様子で、床は綺麗で、
残っている血のにおいだって、しろさんが開けた窓から涼しい風が吹いて来ているから、きっとじきに消えてしまう。

全てが、「いつも」通りに戻って行きそうだった。
私が何もできないまま、
私は何もわからないまま、そのままで。

「……」

しろさんに無言でうながされて、カウンターのイスに腰掛けた。
何も言えずにしろさんの表情を伺うと
「話は、マサキちゃんが帰って来てからね」と言われてしまった。
何もわからないまま、頷いた。
しろさんがまた冷たい水を出してくれる。
落ち着こうと思って手にとったけれど、指はまだしっかりと震えていて、うまくできなかった。


ヒロキは気を失ったように眠っていた。
それをくろさんが見守っているけれど、傷口のことを気にしてか、横にしたり、横に出来る場所に運んだりするのは控えているようだった。
しろさんは、窓は全開にしたまま、血を拭き取った場所にブリーチやアルコールやなんかを使って消毒していた。
私はただ黙って座って、指の震えが収まるのを待っていた。
何か言いたい、聞きたいのだけれど、
誰に何を、どう尋ねればいいのかもわからなかった。

そうして、どれだけかはわからないけれど、じりじりとした時間が経って、やがて
__チリン
「!」
ドアベルが鳴った。
マサキさんが帰って来た。

足音はゆっくりだ。
フロアに入って来たマサキさんの顔色はやっぱり悪い。
まず、ぐったりとした、けれど落ち着いた様子で座り眠っているヒロキと、傍にいるくろさんを見て息をついた。
それから、くろさんから受け取っていたノートを持つしろさんに小さく頭を下げ、そのノートを受け取った。
私には視線を向けてくれなかった。

「ねぇ、マサキさん」

だから私から声をかけた。私の声は、まだ震えていた。
けれどマサキさんは「ごめん、もうちょっと待ってて」というと、そのノートを持ったまま2階へ上がって行ってしまった。
それからまた数分が経って、やっと、マサキさんは降りて来た。
洋服を着替えている。どういうことなのか、わからない。

降りて来たマサキさんは無言のまま
私との間にイスひとつ分、間を開けてカウンター席に腰掛けた。
しろさんが差し出した水を一息に飲み干してしまって
それから、私にも視線を合わせてくれた。

「……これは、何なの?
 どうして病院に連れて行かないの。
 大丈夫なの? どうして大丈夫なの?」

青白い顔でマサキさんは言う。

「……ヒロキはね、死なないんだ。
 心臓を一突きみたいなことじゃなきゃ、たぶん。
 だから、大丈夫」

「なに、それ。そんなのわからないじゃない。
 何かあってからじゃ遅いんだし……
 ねぇ、本当に……今からでも病院、行った方がいいんじゃないの?
 だってあんな」

「大丈夫。……彼は、そういう体質だから」

「体質って……」

何をバカなことを言っているのだろう。
そう思って、私はくろさんやしろさんの顔を見てみたけれど
2人とも、少し困った顔をして黙っているだけだ。

(何……)

「ヒロキはね、そういう……
 ある程度のケガだったら、すぐに治ってしまうような体質なんだ。
 昔、家族全員がぺしゃんこになって即死するような事故にあっても、
 ヒロキだけは生き残ったって。
 それもね、1週間かそこらで全快して、すぐに退院だって」

意味がわからない。

「客のストレス発散とかに付き合ってやる仕事、って、
 だから、そういう仕事なんだよ。
 ヒロキは自分では“殴られ屋”って言ってる。
 今日のケガも……どうやら、その仕事のせいだったみたい。
 前からけっこうなケガすることはあったけど、
 ここまでのケガしてくるのは初めてだし、
 最近はその仕事も休んでるんだとばかり、思っていたんだけど」

「ねぇ待って、マサキさん、時々ヒロキと一緒に仕事してるって言ってたよね?
 マサキさんも、あんなケガするようなことしてたってこと?」

マサキさんは首を振った。

「違う。僕がしてるのは“掃除”の仕事」

「掃除? ……」

それが普通の掃除でないことは、何となく予想がついてしまった。

「“掃除”って、何するの?」

美咲さんも、見てたと思うけど。
そう言って一度言葉を区切って、マサキさんは言った。

「……僕は、人の頭の中を掃除するんだ。
 人の記憶を、消すことができる」

「何言ってるの?」

バカみたいだと思った。
意味がわからない。
どうしてそんな無意味な冗談を、
どうして今、話すのだろう。
そう思ったら悲しくなって、泣きそうになった。
私のその顔を見たマサキさんも泣きそうになっている。

「……うん。信じられないと思う。
 信じなくていい。でも、嘘じゃない。
 ごめんね。今まで言わないで。
 ずっと隠してた」

信じられない。
信じられるわけがない。
けれどマサキさんは泣きそうで、しろさんもくろさんも、どこか辛そうな顔で僅かにうつむいている。
3人で私を騙そうとしている……そんな風には、見えなかった。
そしてヒロキは、傷口からは血をにじませてはいるけれど、
もうそれをしたたらせることも、床に血溜まりをつくることもしていない。
あれだけの傷が、もう、落ち着いて来ているのだ。

「どうして?」

「……それは、どうしてそんな体質なのかってこと?
 それとも、どうして今まで話さなかったのかってこと?」

自分で発した問いだったけれど、
ソレで何を聞きたいのか、何を言って欲しいのかは、
自分でもわかっていなかった。
ただ「どうして?」と、その言葉だけが頭を回る。

黙ったままの私にマサキさんは言う。

「だって、どうして言えると思うの?
 こんな誰が聞いても、信じられるわけのない話。
 冗談にも受け取ってもらえないような話だ。
 なんでこんな体質なのかなんて、そんな、
 そんなこと、自分たちが一番知りたいよ。どれだけ今まで……」

また一度言葉を切ってから、マサキさんは続けた。

「この体質のせいで、僕は家族を捨てた。
 ヒロキは1人取り残されて、今もそのせいで病院にも行けない」

(違う、違う……)

苦しそうなマサキさんを見て思う。
違う、こんなことを言いたいわけじゃない。
こんな顔をさせたいわけじゃないのに。

「マサキさんは、記憶を消すって……
 それは、どういうことなの?
 どうするの? あの、さっきの羽虫みたいのと何か関係があるの?」

「それ、聞いてどうするの」

マサキさんの声が冷たい。

「わからないよ。
 わからないけど。教えてよ。
 どうして隠してたの。
 隠しててゴメンて思ったなら、教えてよ……」

「それは、無理だ」

マサキさんの声は、
小さくて、冷たくて、鋭い。

「どうして?
 どうして、無理なの……?」

聞きながらまた、泣きそうになった。
マサキさんの声の固さに、ひとつの予感がうまれてしまったからだ。


ダメ。
ダメだよマサキさん。
それは言わないで。
言ったら、言われたら、もう。


願ったけれど、予感の訪れは早かった。
マサキさんがそれを口にしたのは、予感がうまれた次の瞬間だった。

「別れよう、美咲さん」

「……」

言わないで欲しかった。
言われてしまったら
つなぎ止めるだけの言葉を、そうできる言葉を、
だって私は持っていない。

(……ここまでか)

私にはその言葉を、覆すことができないのだ。
だって、自分でも「無理」だということをわかってしまっていたから。
マサキさんの指も冷えるのだということ。
その感触。
私はその感触を、知って、覚えてしまった。

気づかなかったフリをして、
「無理」だという現実を突きつけられるまではせめて、
そのままでいたいと、一緒にいたいと思っていたけれど。

でも、突きつけられてしまったらもう
リミットだ。


「……うん、わかった」

それだけ答えて、私は席を立った。

「送るよ」
マサキさんが言ったけれど、首を振って拒否をした。

もうそんなこと、してもらえるような関係ではない。
平気でしてもらえるような気分でもない。

「……おれが行こう」

それも断ろうと思ったけれど「夜道だ、送らせてくれ」と重ねて言われて
くろさんには頷いた。
別に、危ないのは夜道だけじゃない。
くろさんが心配してくれたような、世間一般のそれは誤解だ。
そのことは知ってはいたけれど、くろさんの申し出はありがたかった。
しんどいけれど、あたたかい。

マサキさんはもう何も言わなかった。
しろさんも、何も。

眠るヒロキのケガも気になったけれど、
私も何も言わず、『カフェR』の店内を去った。


ほとんど無言の帰り道、くろさんが言った。

「あいつは自分の体質が、大嫌いなんだ。
 大嫌いだから隠して、でも、
 大嫌いだから、誰かのためにその力を使いたいと思っている。
 ……おれはそんな力、使わない方がいいとは思うんだけどなぁ」

「……」

どう答えていいのかがわからなかった。
そんな突飛な、意味のわからない“体質”のことなんて、
ちゃんと考えて受け入れられるような状態では、私はまだなかったからだ。

家の前まで送ってくれたくろさんに、無言のまま頭を下げた。
私が室内まで無事に入って行くのを確認して、
それからくろさんも、やっぱり無言のままで帰って行った。
私は室内の窓ごしにその背中を見送った。
本当は、マサキさんの背中のはずだった後ろ姿。

「……」

そうして、見ながら思った。

小さな、小さな可能性だ。
けれどくろさんの言葉で、それがうまれた。

マサキさんは、記憶を消せるのだと言った。
それがもし本当なら。
それがもし、嘘ではないのならば。

(……私の記憶も、消してもらえるだろうか)

小学生の時の、あの雨の日の記憶。
冷たい、濡れた指のあの記憶。
私を冷やす、あの感触を。

そうしたら
私はもう、マサキさんの指に凍えることもなくなって、
そうしたら
マサキさんにまた、言えるのではないだろうか。

マサキさんが好きだ。
マサキさんと離れたくない、別れたくない。
一緒にいたい。


うまれた小さな可能性は、
たしかな希望のように、私の中に灯った。そう感じた。

今、すぐにでも。
そうも思ったけれど、まだダメだ。
ヒロキのことも心配だし、様子を見に行きたいけれど、
でも、まだだ。
きっとマサキさんに避けられてしまう。
受け入れてもらえるわけがない。
だから、まだ。
マサキさんだけでなく私も
落ち着いて、冷静に、平気な顔で「ヒロキの様子聞きに来ただけ」と言えるくらいになってから。
本当にヒロキのことを純粋に心配できるくらい、冷静になれてから。

そうしたら、
そうだそうしたら、もう一度『カフェR』に行こう。
そしてマサキさんに頼んでみよう。
私の昔の、あの日の記憶を消してもらえるように。

あんな過去は、いらない。
マサキさんが自分の体質を呪うかのように思っているらしいのと同じように、
あの記憶は、私の呪いだ。

そう考えながら、カーテンを閉めた。
くろさんの背中ももう見えない。

別れよう、と言ったマサキさんの声が思い出されて
またふいに涙が出そうになった。

(ダメだ……)

泣いちゃダメだ。
自分に言い聞かせて、私は洗面台に向かった。


***************


美咲さんが帰って、くろさんが彼女を送りに一緒に出て行って
店内は随分と静かになった。

「よかったの?」

眠ったままのヒロキの服や、髪の毛にこびりついた血を濡れたタオルで拭き取ってやっているしろさんに聞かれた。

あぁ、そろそろヒロキを部屋に運んでやらないと。
ベッドはヒロキに貸してやるとして、自分は予備の布団を出すかな。
そんなことを考えながら答えた。

「はい」

美咲さんのことが好きだった。
恋愛感情ではなかったと思う。
けれど終えてしまった今となっては、それもよくわからない。
恋愛感情、だったのかもしれない。
わからないけれど、もうどちらでもいい。

いずれ目を覚ますように、彼女の方から飽きてくれるだろうと思っていた。
それはそう遠くない話のはずで、
その時が別れの時だと思っていた。
けれどまさか、こんなにも早く
自分から別れを切り出すことになるとは思っていなかった。

少し、考えないでもなかったのだ。
自分の体質のことは隠したままで、あの目の前でして見せてしまった行為については、どうにか誤摩化してしまえばいいのではないか、と。
言い訳は苦しいものになっただろうけれど
それでもまだ、記憶を消せるだなんて本当のことを言うよりは信憑性のある話になるだろう。
そう思える確信のようなものもあった。
けれど、嘘はつけなかった。
これは美咲さんではなく、ヒロキへの筋の話だ。
あの状況で、もう隠せないヒロキの体質の話だけして
それを生け贄のようにして自分の体質のことを隠すような、
そんなことはできなかった。
できるはずがない。
だからヒロキがあのケガをして『カフェR』に帰って来た時点で、
自分たちはもう、終わっていたのだ。

ヒロキを恨むような気持ちは少しもうまれなかった。
ずっと一緒にやってきた、かけがえのない存在だ。ヒロキのことも大事に思っている。
ヒロキが、生きて、自分たちのところを選んで帰って来てくれてよかった。
それが嬉しい。
心からそう思う。

だから、いいのだ。
早いか遅いか、
美咲さんから切り出されるか自分から切り出すか、
その違いがあっただけで、いずれこうなることはわかっていた。
別れて、もう2度と会わない。
その結末は変わらない。

そもそも付き合うべきではなかったのだから、
今日まで、あの瞬間まで
たくさんの楽しい思い出を作れたこと。
彼女の中から消してしまった、自分が一方的に持っているばかりの思い出だけではなくて、
忘れても消えない、2人のものをつくれたこと。
もっと、と思わないと言えば嘘になるけれど、
今ある分だけで、それだけでもう、十分に幸運なことだ。
これ以上、自分のくだらない甘えに彼女を付き合わせてはいけない。

「……」

ひとつだけ、嘘をついた。
どうして隠していたのか、彼女に尋ねられたとき。
話せなかったのは、信じてくれないだろう彼女のせいではない。
家族を捨てたのは、捨てられたのはむしろ彼女のおかげで
それはかつての彼女の記憶が、自分の中に生きているからだ。
本人に返すことも、移すことも捨てることもしなかった彼女のもの。
助けられた。
助けられている。


「上、布団の準備してきます。
 ヒロキはたぶん、まだあまり動かさない方がいいと思うから
 僕の部屋に運ぶのは、くろさんが帰って来てからにします。
 しろさん、少しヒロキについていてやってもらってもいいですか?」

「マサキちゃんがそれがいいなら、いいよ」

ヒロキのことなのか、美咲さんのことなのか、判別できなかった。
できなくても問題はないと思った。
僕は笑って頷いた。


こうして僕たちは、終わった。



(to be continued...)




……今月はもう1話いく!



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<<7章;少年の思い出 | BLOG TOP | 6章(2);彼の梅雨明けの話>>

comment

No title

  1. 2012/07/20(金) 00:30:01 |
  2. URL |
  3. 八少女 夕
  4. [ 編集 ]
……。
「別れよう」の前に、「こういう自分(彼)を受け入れられるか、ダメか」って段階、ないんでしょうかね。
って、こういう風に考えられない二人だからこそ、そうなっちゃうのかなあ。
昔のマサキさんと美咲ちゃんのことも氣になっています。
このもんもんとしたままの、インターバルはきついです。
今月中のもう一本、首を長くして待っていますね。

No title

  1. 2012/07/20(金) 18:19:30 |
  2. URL |
  3. TOM-F
  4. [ 編集 ]
あうっ……来ましたか、ついにこの時が。
ちょっと茫然自失&テンション高めのTOM-Fです。

いきなりという感じで、来ましたね。そろそろかなぁとか思ってはいたのですが、まさかこんなに唐突に事が起きるとは。
春さん、この展開の意外さは、さすがです。

マサキ氏は、自分ひとりで「終わった」気になってるけど、美咲ちゃんは、まだこれからって感じですね。
真空パックVS虹色眼鏡 の真剣勝負(ありますよね?)が楽しみです。美咲ちゃん、応援してますよ、頑張れ!

……あ、春さんの執筆も応援してますよ、もちろん。
では、では。

No title

  1. 2012/07/20(金) 23:45:15 |
  2. URL |
  3. ゆさ
  4. [ 編集 ]
おおおおおお怒濤の展開…!(゚Д゚)
すいませんたった今読み終えてちょっとボーっとしてます。。
コメント書いていたらだんだん落ち着いてきましたけど、も。(・w・;)

春さんの書く緊迫感ってもう、実際に目の前で起こっているみたいで
ヒロキさんの額の汗とかマサキさんの顔の白さとか
美咲ちゃんの冷え切った手とか破れんばかりな心臓の音とか
無言で動くしろさんくろさんとか、
そういうのを大皿でがばっと飲み込んだというか
季節外れの雪崩をどどどどって飲み込んだというか、そんな気分です。胃が破裂するかと…。
f( ̄▽ ̄;)

一体どうなっちゃうのだ…!

続き、気になりますっお待ちしています~。

No title

  1. 2012/07/22(日) 06:36:36 |
  2. URL |
  3. 神楽崎 ゆう
  4. [ 編集 ]
お久しぶりです・・・!
自分が更新していないせいか相互リンク様のブログをなかなか覗くことが機会がなくなり・・・
気付いたら春さんの小説が更新されていてキャアアアーーーーーってなりました(笑)
(そして6月のキャラ紹介をいま読んで・・・アワワワ)


いつ。いつ、マサキは美咲に打ち明けるのだろう。
というよりもいつマサキの秘密がバレてしまうのだろう。
それはどんなかたちで??
と不安で、ドキドキでしかたなかったのですが
まさかこんな急にくるとは・・・。ビックリでした。
でも事故とか秘密がバレるときって突拍子も前触れもないときで、
心の準備なしに来るところが逆にリアルだなっと思ってしまいました。

そしたら今後の展開とか悶々しちゃって眠れなくなっちゃいましたwww

今の私の悶々とした(笑)考えを言ってしまうと、美咲が
「(……私の記憶も、消してもらえるだろうか)」
と思った辺りで、そしてもしそれをマサキに頼んでしまった瞬間
このふたりは絶対に元に戻れなくなっちゃう気がしてなりません。。。
(美咲は記憶がなくなったら別れずにすむって思ってるけど・・・・)
マサキが美咲の記憶を吸って、代わりに背負ってしまって、そのまま誰にも言わず姿を消しちゃうんじゃないかとか
そんな嫌な展開しか思いつかなくて(´;ω;`)
(→そして寝れない今に至りますw)


ここからラストまでが早いと聞いて
ハラハラどきどき、ラストが見たいけど見たくない・・・!!!!

ハッピーエンドかバッドエンドか、グレイな感じで終わるのか。

でもみんな、、、みんな幸せな人生を送ってほしいです!!><。


今後の更新も楽しみにしています。
(長文失礼しましたあああ!)

Re:八少女 夕 さん

  1. 2012/07/24(火) 21:41:54 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
八少女 夕さん、こんばんは・v・!

> 昔のマサキさんと美咲ちゃん

今日アップしますー!!

> インターバル

が、すみませんそのあと一旦インターバルに…。
また9月にお会いできますと…嬉しいです><。

コメントありがとうございました!

Re: TOM-F さん

  1. 2012/07/24(火) 21:46:28 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
TOM-Fさん、こんばんは!

> 来ましたね

来ました…!
お待たせいたしました(?)ww

> 美咲ちゃんは、まだこれからって感じですね。

はい。
美咲氏は、これからいろいろとふんばるターンに入ると思います。
マサキ氏とのどうこうとかをおいておいても、いろいろ。
どうにか踏ん張って欲しいなぁ、と……。

> ……あ、春さんの執筆も応援してますよ、もちろん。

ありがとうございます。
ついでのように見えるコメントでも
正直、小躍りするほど嬉しいです
ありがとうございます・v・!!!!

コメント、ありがとうございました!!

Re: ゆささん

  1. 2012/07/24(火) 21:52:21 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
ゆささん、こんばんはー・v・!

ゆささんのコメントを拝見して
私の方こそ、胃が破裂するかと……むしろしたかも……!(胃壊し中なうです)

書いている間は、自分も妙なテンションになるので
なんというか、非常に前のめりに脳内か作品かの中にいるのですが
そうでない状態で自分の文章を読んだときに
ゆささんほど、そんなにいろいろと感じ取れるかと言ったら
あまり自信もなく……^^;
ありがとうございます。恐縮です><。

次の1話のあと、ちょっと間あけちゃうのですが
また懲りずにお越し頂けると……嬉しいです*> <*

Re:神楽崎 ゆうさん

  1. 2012/07/24(火) 22:06:07 |
  2. URL |
  3. 花舞小枝の春
  4. [ 編集 ]
ゆうさーーーん!!
お久しぶりですっ。お元気にされてましたか^^?
わぁーーー久しぶり、嬉しいです!

> 自分が更新していないせいか相互リンク様のブログをなかなか覗くことが機会がなくなり・・・

あ、わかります。笑
自分も、覗きに行きたい気持ちはあるのですが、なかなか開けないことも多々あり……
またいらして頂いて、嬉しいです*><*!

> 6月のキャラ紹介

あ、
なんだか中途半端なフリなんだかフリじゃないんだかみたいなことしてすみません。
でも、お時間あったら、ぜひ……
……私が拝見したいので。笑

> でも事故とか秘密がバレるときって突拍子も前触れもないときで

なんですよねぇ。
あれ、あの感じどうにかしてほしいです。笑

> 眠れなくなっちゃいましたwww

でも寝てくださいww
夏なので!!
睡眠不足は体力消耗しちゃいます……><。

> 今の私の悶々とした(笑)考えを言ってしまうと、美咲が……

これから先、どうなるかと言うと
●●●と●●●が●●するのですが、それがキッカケで●●の中に●●が生まれ、
一方で●●●も●●の●だった●●との●●をきっかけに、自分の●●を●●●●●すことになります。
で、●●を●●●●●した結果
●●●は●●●に●●は●の●●を●●●●●●と●●っていたことを話し、
その上でやっぱり●●は●●●●でいい、それは●●で●●●●する、と●●した上で(以下略)
という感じです。
伝 わ っ た でしょうか・v・!

えと、文字数までけっこうキッカリで打っているので
もしわかってしまったら逆にすみません。。。笑

> ここからラストまでが早い

そして、すみません……
……展開はもうすぐなのですが、いったん間をあけます。
本当に、もう……
また9月に、お会いできると嬉しいです*><*

コメント、嬉しかったです*^^*
ありがとうございました!!

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