旅の空でいつか

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《春企画》約束の人_支配者

  1. 2011/04/10(日) 12:28:54|
  2. 企画!
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
※作品一覧はコチラです


みなさまこんにちは、春です・v・
ゆうさんの春企画参加の小話です・v・

つながりの部分は脳内のまま、全く書いていないので、
つまり何と言いますか……とっ散らかったというか、書き散らかした感じです。が。

お時間ある方は、《続きを読む》から進んで頂けると嬉しいです^^;


※そして前回のお話ですが、受け取って頂けた結果、
 こんなに ☆春爛漫☆ な作品が……*> <* 春バージョンのお二人!!
 かーーーわーーーいーーーいーーー!!!!
 遠野さん、ステキな機会をいただいて、ありがとうございました☆☆

※さらにそして。 20000HITSでした。気づかなかった^^;
 こんなスペースで恐縮ですが、こちらに遊びに来て下さるみなさま、本当にありがとうございます!
 今日は、HITSについては取り急ぎこれまで。また後日あらためて、ちょびっと!!


***************


(もう、いいだろう。)

そう感じるようになったのは、数年前だ。
おれももう、本当に年を取った。

(もういいだろう。もう、十分だろう。)

「やれることはやった」と、そう思えるだけの人生を生きて来た。
その自信が、自分にはある。

そうだ自分はもう、十分に生きた。
この年まで生き延びた。
だからもう、十分だろう。

自分の財産・持ち物は、全て、信頼できる『息子』に権利を渡してある。
よくできた『息子』だ、自分なんかよりもずっと。

十年か二十年か前にいた、おれが育てた別の『息子』は、
出て行ったきり、一度だけ手紙を寄越したきり、顔を見せることもない。

もう一度、あいつの顔を見たいような気もした。
声を聞きたいような、話をしたいような気もした。
けれど、それは叶わないだろう。
あいつは、おれの顔も声も、きっと見たくもないだろうから。
おれが存在していることも、あいつの記憶の中にいることさえ、我慢ならないことだろうから。
許さないだろうから。

その原因が自分だということもわかっている。
だから、
一度だけ来たその手紙の出所を調べることも、そうして返事を書こうとすることも、しなかった。

ただ、今になっても思い出す。
思い出してしまうことだけは、避けられないのだ。
おれも、おそらく、あいつも。


鏡のように思っていた。
そうじゃないということにも、気づいているつもりではいたのだけれど、それでも。
本当に気づいたのは、あいつを失ってしばらく経ってからだった。

だってまるで、おれ自身を見ているようだったから。
だからおれは、あいつをそんな風につくり上げるつもりだった。
おれと同じような境遇において、
おれと同じような教育を受けさせて、
そうして、おれの全てを与えようと。

バカみたいに小さな風穴があいて、
結局、おれもあいつも解放された。
それが、そうか、もうそんなに昔の話になるのか。


あいつがあいつの道を歩きはじめて、
いなくなったその『息子』の空席には、信頼できる部下だった男を置いた。
その男……二人目の『息子』との『親子』関係は、あいつとは違う、もっと事務的なものだ。
それでも満足はしている。
あの新しい『息子』は、おれがしていたよりももっと柔軟に、大きく、この街をつくりかえていけるだろう人物だ。
そして、堅実に守って行ける人物だ。
かたい外壁を守って、もうきっと、二度と、この街を蹂躙させることもないだろう。


おれが、この街の支配者になってから。
街の人間に姿を見せることは、出来る限り、しなかった。
見られたくなかった。恐れていたのだろう。
誰も気づきはしなかったし、
この街の誰も、おれの存在なんて覚えてもいなかったのかもしれないけれど。
それでも、刷り込まれて育った恐ろしさは、消えることはなかった。

けれどそうだ、もう、いいだろう。
幼いころに自分に課した約束を、おれは守ることができた。
おれも年を取った。
生きて、きた。
かつてのおれを知っていた人間は、きっともういない。
当時おれの存在を知っていた大人たちは、きっともうとっくにくたばっているだろう。
……そう思えた今日、おれはここに立っている。


不思議な気持ちだった。

すっかり様変わりしたはずの街なのに、この場所までの行き道は、足がちゃんと覚えていた。
様変わりした、
おれを脅かし、おれが脅かした街中を歩いて、外壁の隅の隅へと。

ずっと行きたいような気がしていた。
ずっと、もう二度と行きたくないような気もしていた。
だから、迷った。この街に壁を作ろうと決めたとき。
この場所を壁の中に入れるか、入れないか。

けれど、
たぶん、入れていてよかったのだろう。
不思議な気持ちだった。
育つことさえしないだろうと思っていた小さな苗木が、
何も持っていなかったおれの作った、墓標のつもりの小さな苗木が、
小さいながらに育っていた。
そこはまるで、庭だった。


どうしてだろう。
誰が、どうやって、この場所を作ったのだろう。

おれが生まれ育った、怯え隠れた子ども時代を過ごした、
母親と短い時間を過ごした家のあった、この場所。


空が青くて、あたたかい風が吹いている。
日差しが明るい。
そうだ、
春はそうだ、たしかに、こんな季節だった。


季節なんてものを感じたのは、何年ぶりだろう。
もうわからない。
そんなものを感じるヒマもなく、死にものぐるいでもがいて生き延びて、
気づいたらもう、この年だ。
そんな時間を、自分は重ねすぎてしまった。
全ては自分で選んだ道だったけれど。


春は、出会いの季節だ。
そして、別れの季節でもある。
かつて『息子』がおれの手の中から這い出て行ったのも、たしかこんな季節だった。


この『庭』を作った人間に会いたいと、思った。
けれど、それはきっとしないでおいた方がいいのだろう。
それもわかっている。
ここはもう、きっとおれの場所ではないのだろうから。

みっともなく縋り付いて、存在にしがみついて、けれどずっと、訪れることもできなかった場所だ。
おれの場所は、こんなに花の咲く、芽吹く場所ではなかった。


足元の小さな花を踏みつぶさないよう、注意深く足を運んで
一度だけ、幹に触れた。
ささくれだった皮に指を傷つけながら苗を植えた、遠い昔の感覚が、
一瞬だけよみがえって、すぐに消えた。
おれの指には、今はもう何も、残ることはなかった。


***************


なんでこんなとこだけ、切り取っちゃったんでしょうかねぇ・v・
で、こんな終わり方(爆)

私はやっとこんなんだけだけど書いたのでちょっとスッキリしましたが、
えーと、どうしよう。

わ、わかる方にはわかるでしょうか……。
書き終えちゃった今さら緊張です。
わかってしまった方へ。
 →そうです、この人は、その人です。(←反転please!)←反転やりたかっただけですねコレほんとゴメンなさい!
わかんなくても、なんとなくさらっと読めるようには書いたつ、つもりです……!

一カ所だけ、前に書いたのと同じ文章を使っているところがあります。
コピペするために、
そこだけだけど、久しぶりに読み返したりしましたよ。

あぁーなんというか、なんも言えないです。
読んで下さったみなさま、どうもありがとうございました!!


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comment

  1. 2011/04/10(日) 01:16:28 |
  2. URL |
  3. 遠野亨聿
  4. [ 編集 ]
もちろん分かりましたよ!!
凄く…間が気になります…。。。

Re: 遠野亨聿 さま

  1. 2011/04/11(月) 00:14:15 |
  2. URL |
  3. [ 編集 ]
遠野さん、こんばんは~~~☆

(間のは、そのうちこそっと。。。)
気づいて頂けて光栄です><。
遠野さんにいっぱい描いて頂いたものをあらためて見返してみて、
なんというか、感慨にふけっていました。
あれは間違いなくしあわせな時間でした……!

コメントありがとうございました*^^*♪

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